
ソフトバンクから新しいホームルーター「Airターミナル4」が発売されました。
最大速度も1ギガ近くまでパワーアップし、売れ行き絶好調のAirターミナル3同様売れること間違い無しの端末です。
ただライバルブランド「WiMAX」からも1ギガ超えのホームルーター「Speed Wi-Fi HOME L02」が一足先に発売されています。
そこでソフトバンク「Airターミナル4」とWiMAX「L02」を徹底比較!
デザインやスペック、対応エリア、料金など選ぶときに気になるポイントを比較し、どっちがいいのか?について調べてみました。
目次
Airターミナル4とL02ならどっちがいい?
見た目を比較

【Airターミナル4のサイズ】
高225×幅103×奥行103mm/重量635g
【L02のサイズ】
高178×幅93×奥行93mm/重量436g
パッと見「Airターミナル4大きいなー」という印象です。
本体カラーはどちらもホワイト1色のみですが、Airターミナル4は四角いのに対し、L02は円柱状で好き嫌い分かれそうですね。
個人的にデザインはAirターミナル4推しですが、デカさは微妙。
でも携帯するモデルではないですし、部屋の片隅に置いておくだけなので大きさは気にならないかと。
スペック比較
Airターミナル4 | L02 | |
---|---|---|
サイズ | 高 225mm 幅 103mm 奥行 103mm | 高 178mm 幅 93mm 奥行 93mm |
重さ | 約635g | 約436g |
通信方式 | AXGP TDD-LTE FDD-LTE | WiMAX2+ au 4G LTE |
下り速度 | 最大962Mbps | 最大1237Mbps |
上り速度 | 不明 | 最大75Mpbs |
Wi-Fi規格 | IEEE 802.11a/b/g/n/ac | IEEE 802.11a/b/g/n/ac |
Wi-Fi速度 | 最大1.3Gbps | 最大867Mbps |
最大接続数 | 64台 | 40台 |
- サイズのコンパクトさはL02
- 最大速度はL02が上
- Wi-Fi速度はAirターミナル4が上
- 同時接続台数はAirターミナル4が上
と見事に半々です。
最大速度はL02が上
WiMAXのL02はWiMAXを契約できる業者(プロバイダ)のページでは、最大1Gbps(1000Mbps)と書かれています。
が、製造元ファーウェイの公式ページには1237Mbpsとあるのでこちらが正しい数値として掲載しています。

Airターミナル4もほぼ1Gbpsと高速ですが、L02のほうがかなり上回ってますね。
ただこの速度で使える対応エリアはかなり限られているので、下の【対応エリア比較】の項目で詳しく解説しています。
Wi-Fi速度はAirターミナル4が上
Wi-Fiは、端末とスマホやタブレットなどを結ぶ回線(電波)のこと。
この部分はAirターミナル4がかなり速いわけですが、基地局と端末間の速度が962Mbpsなんですよね。
結局のところ実測値で大きな差はありません。
今後さらに速度アップしてくれればいいんですが、いまはそこまで気にするポイントではないでしょう。
同時接続台数はAirターミナル4が上
Airターミナル4がかなり多めとなっています。
ショップやセミナー会場などでお客さんに開放するならAirターミナル4が有利ですね。
ただ一般家庭において最大接続台数はあまり意味のない数値です。
家族4人で全員がスマホ、タブレット、ノートパソコン、プリンタを持っていたとしてもL02の40台で余裕すぎるレベル。
近い将来あらゆる家電がネットに繋がるようになるかもしれませんが、それでも40台あれば十分。
どっちを選んでも問題ないですね。
【速度別】対応エリア比較
ソフトバンクエアー「Airターミナル4」の対応エリア
Airターミナル4で使うソフトバンクエアーの回線はエリアによって速度が違ってきます。
公式サイトで市区町村別に速度を調べられるんですが、日本全国調べるのはさすがにシンドイこと、地方が対応していることはまずないことから、ここでは東京都周りと主要都市部だけに絞って調べてみました。
962Mbps対応エリア

東京都【千代田区、中央区、台東区、墨田区、葛飾区、江戸川区、八王子市、昭島市、町田市、日野市】の一部
千葉県【船橋市、松戸市】の一部
大阪、愛知、北海道(札幌)、宮城(仙台)、九州(福岡)は非対応でした。
※2019年1月時点のデータ
今後拡大していくとしても上記都市部以外は当分先でしょうね。
461Mbps対応エリア
日本の主要都市近辺で○○市とついてるならたいてい対応している感じですが、全部は調べていないので各自ご確認ください。
ちなみに、沖縄はどの市も261Mbpsでした。
261Mbps対応エリア
ほぼ全国で対応しています。
Airターミナル4対応エリア
⇒https://www.softbank.jp/ybb/air/area-list/
WiMAX「L02」の対応エリア
WiMAXはソフトバンクエアーほど詳細に対応状況がわからないため、公式ページ記載の都道府県のみ掲載しておきます。
1000Mbps対応エリア
【東京、埼玉、愛知、大阪】の一部地区のみ。
958Mbps対応エリア
【東京、埼玉、宮城、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡】の一部地区のみ。
440Mbps対応エリア
ほぼ全国で対応。
速度制限を比較
Airターミナル4(ソフトバンク回線)
ハッキリとした速度制限はありません。
が、混雑状況によって制限されるベストエフォート方式なので、多くの人がネット接続する時間帯で遅くなる可能性大。
また利用規約に「ユーザーの使い方や回線の混雑具合によって勝手に制限するよ」とは書かれています。
L02(WiMAX、au回線)
- 3日10GB制限
- 月7GBまでのライトプランで7GBオーバーすると制限あり
- au 4G LTE回線を使うハイスピードプラスエリアモードで月7GBオーバーで制限あり
1の3日10GB制限は、過去3日間で通信量が10GBを超えると、翌日18時~2時頃に約1Mbpsに制限されます。
私もたまにひっかかりますが、動画視聴で遅く感じることがあるかもしれません。
2は使い放題の「ギガ放題プラン」を選べば問題ありませんし、全体の9割はこちらを選んでいるようです。
3はL02の場合専用アプリでモード切替でき、WiMAX2+回線だけ使うハイスピードモードなら関係ありません。
田舎に行ったときなど一時的にau回線のほうがつながりやすいこともあるので、緊急時にハイスピードプラスエリアモードを使うくらいにすればこれも問題ないですね。
とはいえ、速度制限のゆるさではAirターミナル4のほうが良さそうです。
利用者の声

良い評判は赤文字、イマイチな評判は青文字にしてあります。
Airターミナル4(ソフトバンクエアー含む)
- ピーク時間もストレスフリーに使用できました
- ストレスフリーで速い
- レオネットやその前に住んでたとこのJCOMと比べるとあり得ないほど安定
- オンラインゲームなんてやれたもんじゃない
- ゲームはできません
- 遅すぎて泣く
L02
- 家のネット環境が格段に改善
- めっちゃ使える
- softbank air よりau speed wifi home l02の方がまだちょっとだけはやい
- かっこよすぎて私の部屋では浮く
- 電源コードが固く折癖がなかなか取れない
- 上りがイマイチ
両方ワイヤレス回線なので、応答速度が遅くオンラインゲームには向いてません。
また同じ基地局圏内にユーザーが少なければ電波状況もよく快適ですし、そうじゃなければどっちも遅くなります。
基地局がカバーするエリア別の契約者数なんて消費者側ではわからないので、こればかりは運ですね。
料金を比較
Airターミナル4の料金
Airターミナル4は2年縛り契約で、本体購入とレンタルで2種類の料金設定があります。
月額料金 | 2年合計料金 | |
---|---|---|
【本体購入】 通常料金 | 4880円 | 117120円 |
【本体購入】 はじめようSoftBankAir割 | 3800円 | 91200円 |
【本体購入】 おうち割 | 4300円 | 103200円 |
【レンタル】 通常料金 | 5370円 | 128880円 |
【レンタル】 はじめようSoftBankAir割 | 4290円 | 102960円 |
【レンタル】 おうち割 | 4790円 | 114960円 |
端末購入のほうが1万円くらい安いのでこっちでええやんと思いがちですが、そこはソフトバンクさんの賢い?ところで、端末代58320円が”3年”分割払いになってるんですよね。
もし2年で解約したら、違約金こそないものの1年分の端末代19440円を支払わなければいけないため、これが実質解約違約金ってことです(汗)。
3年で解約すると違約金9500円、4年目解約でやっと余計なお金を支払うことなく解約できます。
というわけで、端末購入時の縛り期間は実質4年と思っておきましょう。
2年前後の短期間がいいならレンタルを選ぶことになります。
L02の料金
Airターミナル4に対してWiMAXのL02は3年縛り契約がメイン。
(超割高ですが家電量販店で一部期限なしプランもあり)
WiMAX場合、契約する業者(25社以上あり)によって大きく料金が違います。
安いのは家電量販店のようなリアル店舗契約ではなく、ネット専売業者での契約です。
店舗や人件費などにコストがかからない分安くなってます。
そこで、安さで一番人気のWiMAX業者「GMOとくとくBB」と「Yahoo!BB SoftBankAir」で契約したときの2年/3年解約時の料金を比較してみました。
※WiMAXは無制限プラン「ギガ放題」で計算
※消費税、初期費用、契約月の日割り分などは除く
※Airターミナル4は特典のあるYahoo!BBにて契約
2年/3年解約時の料金比較
2年合計 | 3年合計 | 現金バック | 備考 | |
---|---|---|---|---|
L02 GMOとくとくBB 現金バックコース | 68196円 | 120352円 | 30000円 | 2年解約時は 違約金9500円プラス |
L02 GMOとくとくBB 月額割引コース | 75748円 | 126904円 | 3000円 | 2年解約時は 違約金9500円プラス |
Airターミナル4 本体購入 | 91200円 | 136800円 | なし | ・2年解約時は 端末代残債19440円プラス ・3年解約時は 違約金9500円プラス |
Airターミナル4 レンタル | 128880円 | 189720円 | なし | なし |
2年でも3年でもWiMAX「GMOとくとくBB」が安いです。
2年ならAirターミナル4の本体購入プランも十分安いのですが、それ以降の費用も考えるとL02が安く使えます。
というわけでL02のほうがトータルでお得ですね。
GMOとくとくBB公式はこちら
ソフトバンクエアー公式はこちら
どっちがいい?
Airターミナル4がいい人
- 月100GB以上など通信量が多い
- ソフトバンク(ワイモバイルも)スマホが快適に通信できている
- 最大速度対応エリアに住んでいる
関連記事:Airターミナル4を徹底解剖!
L02がいい人
- 料金を節約したい
- 2:00~18:00の時間端をメインに使う
- 過去WiMAXを使っていて快適に使えていた
- 最大速度対応エリアに住んでいる
関連記事:L02を徹底解剖!
いちばん大事なのは快適にネットが使えるかどうかなので、それぞれの対応エリアチェックを忘れずに。
その上で安さを選ぶならL02がいいです。
なおWiMAXには3日10GB制限がありますが、制限されるのは18時~2時頃なので、それ以外の時間帯ならずっと快適に使えるでしょう。
まとめ
ソフトバンクとWiMAXの新しいホームルーター「Airターミナル4」と「Speed Wi-Fi HOME L02」を比較してみました。
どっちも過去機種に比べて最大速度が大きく向上しています。
ただ最大速度対応エリアにだけは気をつけてください。
宣伝広告で見かける数値を当てにしすぎると不満しか生まれません。
この2機種に限らず、インターネット回線速度はスペック数値の10分の1出てくれたらオッケー、くらいに考えておきましょう。