
ここ数年でホームルーター需要が急増しています。
固定回線のように工事する必要がなく、お手軽にインターネット環境が手に入ることで人気です。
調査会社BCNランキングの発表データによると、Wi-Fiルーターの売上ランキングで上位ランクインの常連になってるんですよね。
で、いま売れてるのはau(WiMAX)とソフトバンクのホームルーター。
間があってSIMフリータイプのホームルーターが続いています。
ここで「あれ?ドコモはないの?」と思われた人もいるのでは?
ええ、一般個人向けにはないんです。
ただ法人向けには「ドコモおくダケWi-Fi」というそれっぽいサービスが用意されています。
そこで「ドコモおくダケWi-Fi」がどんなものなのか?について、料金や端末などを調べてみました。
目次
ドコモおくダケWi-Fiってどんなサービス?
ドコモダケ時代の名残なのか「ダケ」にこだわりを感じる「ドコモおくダケWi-Fi」。
コンセントにプラグを差し込めばドコモLTE回線でネットにつながるお手軽なWi-Fiルーターです。
法人向けなので、飲食店やバス内部、観光スポット、イベント時など事業者がお客さん向けにサービス提供する使い方になります。
ようするにコンビニなどで提供されているフリーWi-Fiサービスってことですね。
おくダケWi-Fiの端末

- 店内など屋内タイプ
- バス車内など車両タイプ
- イベントで使う屋外タイプ
の3種類用意されています。
おくダケWi-Fiの料金
月額利用料
- 標準プラン(2年):5800円(税別)
- 短期プラン(屋内):14000円(税別)
- 短期プラン(車両):15000円(税別)
- 短期プラン(屋外):20000円(税別)
短期プランなら最短1か月から借りられますが、料金はかなり割高です。
対して標準プランも一般的な光回線や他社ホームルーターに比べると高めな料金設定です。
光回線はだいたい5000円少々、他社サービスは3500~5000円くらいが目安。
事業者向けに多くの人が同時接続できる端末なので仕方ないですね。
初期費用
店内用は無料、車両タイプが10000円、屋外タイプが70000円必要です。
ただ、法人用ということで有利な点はいくつかあります。
契約解除料
標準プランは2年縛りなんですが、途中解約すると残月数×5800円(税別)もの解除料をとられてしまいます。
違約金とは書かれていませんが、もし契約して1か月目に快適に使えないからと解約申請したら、5800×23か月分もの膨大な解除料をとられてしまう計算に。
ただ、保守サービスはドコモ側が請け負うため、その料金込みだと考えると妥当なのかもしれません。
速度制限なし無制限の使い放題が魅力
個人向けサービスとは違い、業務用だけあって3日10GBや月間容量制限はありません。
時間制限はあります
フリーWi-Fiサービスですが、特定のユーザーがずっとつなぎっぱなしにする可能性は十分ありえます。
その対策として1日あたり2時間までの制限があります。
個人契約したらドコモ回線を使い放題かも?と思ったんですが、そこまで自由度はなかったようです(汗)
おくダケWi-Fiは個人でも契約できるの?
用途によってはできないこともありません。
ドコモの利用規約にはこうあります↓
第3章【契約】
第7条
2.申込者は法人その他の団体に限るものとし、個人のお客様による私的利用目的でのお申込みはできません。但し、個人のお客様が事業として又は事業のために本サービスの利用を希望する場合は、当社が別途定める審査の上、申込者となることができます。
完全に自分や家族だけで使うために契約することはできません。
が、事業として利用する予定なら、ドコモ側の審査を通過すれば契約できるようです。
審査で見られる項目・内容まではわかりませんが、関係者だけが使う事務所用などの用途では通らないのではないかと思われます。
端末の種類や用途から判断すると、少なくとも不特定多数のお客さんが利用できるようなお店・施設に設置するのであればいけそうですね。
というわけで、ほとんどの個人ユーザーでは契約できませんが、自宅の1階で飲食店をやってる家庭が店内に設置→2階に住んでいる自分たちの部屋でも使う、というパターンなら可能でしょう。
ドコモは車載用の使い放題サービス「ドコモインカーコネクト」も提供しています。
関連記事
⇒車でWi-Fi使い放題「ドコモ・イン・カー・コネクト」の個人利用について調べてみた
これも自由度は低いですし、モバイルルーターサービスも容量制限があって、使い勝手のいい個人用の使い放題な回線サービスがありません。
2020年からは次世代通信網「5G」サービスが始まるため、ある程度基地局整備が進んでエリア拡大すれば、そういったサービスが登場するかもしれませんね。
ドコモ好きな方は気を長くして待ちましょう。
他社の置くだけで使えるWi-Fiサービス
置くだけWiFi=ホームルーターは、ドコモには実質ないため、他社サービスから選ぶことになります。
そこでauとソフトバンクから発売されているホームルーターならどちらがいいのか?を簡単に紹介しておきます。
au(WiMAX)のホームルーター
月額料金
au含めWiMAXホームルーターを契約できる業者は30社ほどあります。
価格帯は3500~5000円の間で、業者によってキャンペーン特典割引に大きな差があります。
auショップは割高なのでおすすめしません。
選べる端末
- Speed Wi-Fi HOME L02
- WiMAX HOME 02
- WiMAX HOME 01
- novas Home+CA
記事投稿時点で上記4モデルが用意されています。
が、auショップではL02とHOME01のみしか選べません。
au以外のWiMAX業者なら会社によって4モデルの中から扱っている機種を選べます。
最新モデルは「HOME02」「L02」なので、どちらかから選ぶことをお勧めします。
詳しくはこちらの記事で解説しているので参考にしてください。
参考記事
⇒HOME02とL02比較 ホームルーターを買うならどっちにすべき?
ソフトバンクのホームルーター
月額料金
4880円です。
選べる端末
- Airターミナル4
ホームルーターとしては一番売れているモデルです。
ソフトバンク回線のほうが快適に使える人はこちらを選んだほうがいいですね。
Airターミナル4についてはこちらで解説しています↓
参考記事
⇒Airターミナル4を徹底解剖!
ただし、電波特性的にもWiMAX回線の方が高速ですし、料金も安く使えるため、当サイトとしてはWiMAXをおすすめしています。
まとめ
ドコモの一見ホームルーターっぽいサービス「ドコモおくダケWi-Fi」について解説しました。
法人向けで個人ユーザーが契約するにはハードルが高いサービスでした。
ドコモ回線の制限ない使い放題は非常に魅力的ですが、高いハードルをクリアして契約できたとしても1日2時間しか使えないのでメリットは感じられません。
ホームルーターを契約するなら、auかWiMAX、もしくはソフトバンクでの契約をおすすめします。