
いまでも売れ続けている中国ファーウェイ製の「E5577」の新バージョンといえるモデル
HUAWEI Mobile WiFi E5785
が登場しました。
(2020年7月7日発売)
旧機種が2017年4月7日発売なので約3年ぶりのバージョンアップとなります。
E5577も1万円を切る販売価格が好評でヒットしましたが、このモデルも同じ価格での販売なので売れることでしょう。
そこでE5785の気になる性能やE5577との違いについてまとめました。
目次
HUAWEI Mobile WiFi E5785ってどんな機種?
E5785のデザイン
前面デザイン

カタチはオーソドックスな長方形型ですが、落ち着いた色味のゴールドが高級感を醸し出しているE5785。
金色が好かれる中国らしいんですが、あっさり目に取り入れているのがいいですね。
ディスプレイ周りのラインの細さも上品さ向上に一役買ってますね。
背面デザイン

背面もどシンプルな見た目にワンポイント入っている上品なゴールドを使用したメーカーロゴが映えています。
ちなみに旧モデルE5577はこれ↓

当時はこれで十分良く見えたんですが、E5785をみると1万円以下らしい安っぽさを感じてしまいます。
同じ値段でもデザインしだいでかなり変わりますね。
上部・下部デザイン


上側にはメニューボタンが1つ、下側にはUSB端子とSIMカードスロットが付いています。
側面はシルバー基調ですね。
こっちもゴールドにしたほうが統一感でそうですが、シルバーでも違和感は感じません。
次にE5785の進化したポイントを見ていきます↓
E5785の注目機能・性能
- ダウンロード速度が最大300Mbps
- 16台同時接続
- 3000mAhの大容量バッテリー
ファーウェイ公式でもアピールしているのはこの3点ですね。
何が良くなったのか?について簡単に解説していきます。
ダウンロード速度が最大300Mbps
【公式サイトより引用↓】
LTE Cat 6 に対応し、従来のLTE Cat4より早い速度でオンライン上のHD動画やショッピングページ、ゲームを数秒ですばやくロードすることができます。
LTE Catとは本体内部に使われているモデムチップのバージョンみたいなもので、以下の速度に対応しています。
カテゴリー | 受信速度 | 送信速度 |
Cat 4 | 150Mbps | 50Mbps |
Cat 6 | 300Mbps | 50Mbps |
旧E5577がCat4だったので、Cat6のチップを採用しているE5785はダウンロード速度が倍になったわけですね。
いま市場に出ているSIMフリーモバイルルーターはほとんどが最大150Mbpsまでなので、この機種は上位モデルと言えるレベル。
16台同時接続
【公式サイトより引用↓】
デュアルバンドWi-Fi接続による安定した接続により、最大16台を同時に接続できます。
デュアルバンドWi-Fiは2.4GHzと5GHzのWi-Fi電波をどちらも使えるってことで、いまの日本ならあまり使われていない5GHzを使用すれば快適性アップを期待できます。
また旧E5577から同時接続台数も大きく増え、16台までつなげられるようにパワーアップしました。
3000mAhの大容量バッテリー
【公式サイトより引用↓】
約12時間連続駆動、スタンバイモードでは約700時間の待ち受け時間を実現
約半日使えれば十分だと思います。
ただ3000mAhバッテリー搭載は旧E5577と同じですし、約12時間連続駆動も同じ性能です。
が、待ち受け時間は600→700時間に増えています。
多少なりとも省エネ化に成功したようですね。
つづいてE5785のスペックについてみていきます↓
E5785のスペック(E5577と比較)
機種 | E5785 | E5577 |
---|---|---|
本体カラー | ホワイト | 〃 |
サイズ | 幅 108mm 高 62mm 厚 17.3mm | 幅 96.8mm 高 58mm 厚 17.3mm |
重さ | 約127g | 約112g |
連続通信時間 | 約12時間 | 〃 |
連続待機時間 (無線LAN OFF時) | 約700時間 | 約600時間 |
バッテリー容量 | 3000mAh | 〃 |
無線LAN Wi-Fi規格 | 802.11 a/b/g/n/ac 2*2 (2.4/5GHz対応) | 802.11 b/g/n (2.4/5GHz対応) |
Wi-Fi対応機器 同時接続台数 | 16台 | Wi-Fi 10台 USB 1台 |
SIMサイズ | マイクロSIM | 標準SIM |
インターフェース | micro USB2.0 | 〃 |
外部メモリ (最大容量) | - | 最大32GB |
データ通信方式 | SIMによる | 〃 |
最大通信速度 (下り/上り) | 300Mbps/50Mbps | 150Mbps/50Mbps |
対応バンド | LTE FDD 1/3/5/7/8/18/19/20/28/32 LTE TDD 38/41/42 UMTS 1/2/5/8 GSM 2/3/5/8 | FDD LTE 1/3/5/7/8/19/20 WCDMA 1/2/5/6/8/19 GSM 850/900/1800/1900MHz |
ディスプレイ | 1.45LCD | 1.45TFT |
サイズは一回り大きくなった
幅は1cm以上、高さも4mmサイズアップし、その分重さも増えています。
性能が向上しているので仕方ないかもしれませんが、携帯する端末なので小さいに越したことはありません。
少し残念ですね。
より高速に使えるWi-Fi規格に対応
Wi-Fi電波にも規格がいろいろあって、次の速度に対応しています↓
Wi-Fi規格 | 最大速度 | 周波数帯 |
IEEE802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz |
IEEE802.11n | 300Mbps | 2.4/5GHz |
IEEE802.11a | 54Mbps | 5GHz |
IEEE802.11g | 54Mbps | 2.4GHz |
IEEE802.11b | 11Mbps | 2.4GHz |
E5785ではかなり高速な環境で使える「802.11ac(Wi-Fi5)」に対応。
本体スペックのダウンロード最大300Mbpsからするとオーバースペックだと思いますが、上限には余裕があったほうが通信環境的に有利です。
思う存分性能を発揮してくれることでしょう。
SIMカードサイズがmicroサイズに
旧モデルの標準SIMより1つ小さいサイズ「microSIM」サイズを採用。
最近のスマホやWiMAXルーターなどはnanoSIMなので少し大きめですが、microSIMサイズならまだ採用している端末もあります。
ただnanoSIMサイズにしたほうが本体サイズの縮小に有利だと思いますし、なぜそうしなかったのか?は疑問ですね。
使用するうえでこれといって影響はないんですが・・・。
外部メモリは排除
旧モデルにあった外部メモリはなくなりました。
これはとくに必要ないと思いますし、ほとんどの人にとって影響はないでしょう。
auのバンドに対応
旧E5577はドコモとソフトバンク回線のバンド帯域はしっかりカバーしていましたが、auは快適に使えませんでした。
E5785ではauの主力バンドの1つ「18」にも対応し、au回線の格安SIMでも使えるようになっています。
最後にE5785はいくらくらいで買えるのか?についてみていきます↓
E5785の本体価格
定価:9980円(税別)
旧機種E5577と同じ価格設定ですね。
家電量販店のほか以下の通販サイト(ファーウェイ直営店もあり)でも販売されています↓

アマゾンでは発売日前からすでに予約受付という形で出品されていましたが、2万円以上など驚きの価格設定にしている販売者もいました。
せっかく安さがウリのモバイルルーターなので、間違っても定価以上の価格で買わないようにしてくださいね。
E5785の端末セットがあるMVNO(格安SIM)
- IIJmio
- QTモバイル
- Fiimo
格安SIM業界の先頭を走っている「IIJmio(アイアイジェイミオ)」がおすすめです。
ここには「MR05LN」というモバイルWi-Fiルーターも用意されていますが、こちらは価格が倍以上します。
SIM2枚挿し可能、稼働時間が長いなどの強みもありますが、価格差を考えるとE5785に軍配が上がるでしょう。
特殊な使い方をしないならE5785で不満はないと思います。
詳細はこちら
⇒IIJmio公式サイト
でも端末だけ買って、自分の好きな格安SIM業者を契約したほうが満足度は高いはず。
セット購入すると分割払いできるので支払いは楽ですが、価格が安いので一括で買ってしまったほうがいいです。
今回からauのバンドにも対応したので、通信速度に定評のあるau系格安SIM「UQモバイル」ならかなり快適に使えると思いますよ。
SIMのみ契約するならこちら
⇒UQ mobile 公式サイト
まとめ
ファーウェイのモバイルWi-Fiルーター「E5785」を紹介しました。
新品価格は旧モデルと同じで業界最安値。
スペックも向上しデザインも良くなりました。
国産にこだわる人は選択肢に入らないかもしれませんが、気にしない人は最有力候補となるモバイルルーターですね。