
「コンセントに挿すだけでインターネットに繋がる!」
を売り文句に宣伝しているのをよく見かけるホームルーター。
光回線などの固定回線インターネットを契約している人が使うWi-Fiルーターとは違うもので、スマホでも使われているワイヤレス回線を使ってネット接続するWi-Fiルーターのことです。
それだけに、光ケーブルを使う光回線などのインターネットサービスのように工事も不要で設置が簡単、さらに最短で契約したその日から使えるのが大きな魅力です。
そんなホームルーターで気になったのが「電気代はどれくらいかかるのか?」について。
消費電力が大きいエアコンなどを使ったときのような金額にはならないと思いますが、年中つけっぱなしとなると電気代はけっこうかかりそうな気がします。
そこで、いま買えるワイヤレス接続のホームルーターをピックアップし、消費電力を比較。
各モデルの電気代を調べてみました。
コストを抑えるにはサービスの月額料金だけでなく電気代も知っておくと確実です。
目次
ホームルーターの電気代はどれくらい?

今回の電気代比較で調査に採用したホームルーター
WiMAX2+ホームルーターの消費電力
- WiMAX HOME 02・・・最大約9W
- Speed Wi-Fi HOME L02・・・最大24W
- WiMAX HOME 01・・・最大約9W
- Speed Wi-Fi HOME L01s・・・最大24W
- Speed Wi-Fi HOME L01・・・最大24W
- novas Home+CA・・・最大11W
- URoad-Home2+・・・最大7.8W
ソフトバンクホームルーターの消費電力
- Airターミナル4・・・24W
- Airターミナル3・・・24W
- Airターミナル2・・・24W
- Airターミナル1・・・18W
SIMフリーホームルーターの消費電力
- Aterm HT100LN・・・最大6W
- novas Home+CA FREE・・・最大11W
上から新しい順に並べてあり、上にあるものほどアンテナ本数が多い、電波出力が強いなどの理由で消費電力が大きくなっているのがわかります。
ちなみに最大消費電力なのでずっとこのワット数を使い続けるわけではありません。
消費電力から電気代を算出し比較した結果は?
電気代の計算方法について
消費電力(W)×時間(h)÷1000×電力会社の料金
(÷1000は電力会社の単位(kWh)にあわせるため)
電力会社によって電気料金は上下します。
同じ時期でも東京電力は26.0円、関西電力は25.33円などまちまち。
記事を書いてる時点では各社平均1kWh=25円くらいだったのでとりあえずそれで計算してもいいと思いますが、ここでは「エネチェンジ」というサイト内で提供されていた料金シミュレータを使わせてもらいました。
(https://enechange.jp/)
小数点は四捨五入、(新)と付いている端末がそのシリーズの最新版・現行モデルです。
端末名 | 消費電力 | 1日の 電気代 | 1か月の 電気代 | 年間の 電気代 |
---|---|---|---|---|
HOME02(新) | 9W | 6円 | 175円 | 2128円 |
L02(新) | 24W | 16円 | 467円 | 5676円 |
HOME01 | 9W | 6円 | 175円 | 2128円 |
L01s | 24W | 16円 | 467円 | 5676円 |
L01 | 24W | 16円 | 467円 | 5676円 |
novasHome+CA | 11W | 7円 | 214円 | 2602円 |
Uroad-Home2+ | 7.8W | 5円 | 152円 | 1843円 |
Airターミナル4(新) | 24W | 16円 | 467円 | 5676円 |
Airターミナル3 | 24W | 16円 | 467円 | 5676円 |
Airターミナル2 | 24W | 16円 | 467円 | 5676円 |
Airターミナル1 | 18W | 12円 | 350円 | 4256円 |
Atrem HT100LN(新) | 6W | 4円 | 117円 | 1420円 |
novas Home+CA FREE(新) | 11W | 7円 | 214円 | 2602円 |
※通信していない時間帯はここで表記した消費電力より下がるため、あくまで目安の電気代として参考にしてしてください
古い機種は低スペックだけあって消費電力も少なく、電気代も安上がり。
逆に最新機種は高いスペックを使うため電力も使うため差額は倍以上になっているのがわかります。
ソフトバンクホームルーターの電気代
現在一番売れているソフトバンクのホームルーター「Airターミナル4」はこの中でトップの電気代がかかります。
初代Airターミナル1なら節約できますが、低スペックですし電気代の差が1400円程度で快適性を捨てるのはないですね。
順当に最新モデルを選ぶのがベストです。
WiMAXホームルーターの電気代
たくさんのモデルが発売されていますが、WiMAXで一番売れている「L02」は電気代がかかります。
ただし別メーカーが出しているWiMAXホームルーター「HOME02」を選べば電気代を半分以下に節約できます。
年間3500円ほど差がありますね。
これはWiMAX料金1か月分くらいになるので、少しでも安く利用したいならHOME02を選んだほうがお得です。
ホームルーターっておそらく一度契約したら3年以上使い続ける人が多いと思います。
モバイルルーターほど毎日触らないので存在自体を忘れがちだったり。
もし仮にHOME02を3年使ったとしたら、L02より約1万円も節約できる計算ですね。
SIMフリーホームルーターの電気代
HT100LNが圧倒的に安いですね。
SIMフリーモデルは格安SIMを使う時点で通信費を節約できますが、電気代の面でも安くできて二重に節約できます。
ただ使い放題プランがあまりない、格安SIMの通信速度が遅いなど一長一短のサービス。
自分の使い方(動画を観まくるなど)にあったサービスを選びましょう。
どのホームルーターを選ぶべき?
調査会社「BCN」ってところが発表しているワイヤレスWiFiルーター売上ランキングをみると
- Airターミナル4
- L02
- HOME02
の順で売れています。
ただこれは売ってるショップの多さや宣伝による露出の多さなどでこの順位になってるだけで、電気代で選んでる人は99%いないと思います。
でも、単純に電気代が安くなるモデルを選ぶならWiMAXの「HOME01」がベストですね。
WiMAX HOME 0はこんな機種

同じWiMAXのL02やソフトバンクAirターミナル4に比べて二回りくらい小さいのが特徴。
下り最大速度は440Mbpsで一般的な光回線の1Gbps(1000Mbps)の約半分ほどですが、ワイヤレス回線のインターネットならこれで十分です。
L02が最大1000Mbpsなのと比較してしまうとだいぶ性能が低く思えるんですが、地方都市にある我が家ではHOME02のほうが速いんですよね。
その理由はHOME02に搭載されている新機能「WiMAXハイパワー」にあります。
これは通信に使う電波の発射力をパワーアップしてくれる機能で、通信環境の安定性と速度を上げてくれるんです。
その結果スペックでも上回るL02より速い結果に。
ちなみにL02の最大1000Mbpsは対応エリアが都市部の一部だけなので、エリア内在住の方ならL02のほうが速くなるはず。
ですが、年間3500円ほど節約できることを考えると、HOME02がいいですね。
もっと詳しく知りたい方は解説記事をご覧ください↓
参考記事⇒新機能が魅力のHOME01を徹底解説!
比較的簡単なホームルーターの電気代節約方法
ここでは「電気の契約会社を変える」「契約プランを見直す」といった方法ではなく、ホームルーターに絞った節電方法を紹介します。
- 電波受信しやすい窓際に設置する
- こまめにコンセントを抜く
電波受信しやすい窓際に設置する
ホームルーターで使っているワイヤレス回線は、データ送受信がうまくできなかったら再送信しています。
すると当然その分消費電力も増えてしまうわけですね。
電波は障害物が多いほど届きにくくなりますし、室内にはほかの電波も飛んでいるため干渉されやすいもの。
そこでできるだけスムーズに送受信できる窓際にホームルーター本体を設置することで多少は節電できるでしょう。
こまめにコンセントを抜く
使ってないときでも待機電力は消費されています。
こまめにコンセントからプラグを抜いておくことで節電可能です。
ただコンセントの位置にもよりますし、あまり頻繁に繰り返すと起動時の電力消耗のほうが大きいはずなので逆効果になる可能性もあり。
またホームルーターのメリットは電源入れっぱなしにできることでもあるので、誰にでもおすすめできる方法ではありません。
あくまで比較的簡単な方法の1つとして挙げておきます。
まとめ
ワイヤレス回線を使うホームルーターの電気代についてまとめました。
最新モデルでも機種によって大きく電気代が違ってくるのがわかりますね。
私も今回電気代を調べるまでこんなに差があるなんて思ってもいませんでした(汗)
幸い我が家では消費電力が低かった「WiMAX HOME 01」を愛用中なので、次のニューモデルが出るまでは活躍してもらおうと思います。