ひさしぶりにドコモからWi-Fi STATIONの新機種「HW-01L」が発表されました!
▼Wi-Fi STATION HW-01L▼

最大のポイントはなんといっても「下り最大速度1288Mbps」にアップしたことでしょう。
これでついにワイヤレス接続のWi-Fiルーターが1Gbpsの大台を突破!
記念すべき初突破モデルとなりました(発表段階で、ですが)。
実際に”発売”されたモデルとしてはWiMAX(au)の「Speed Wi-Fi NEXT W06」と「Speed Wi-Fi HOME L02」(同日発売)が初です。
ここはWiMAXブログとして強くアピールしておきます(笑)
で、有線の光ケーブルで繋ぐ光回線の最大速度は10Gbpsまでになっていますが、一般的には1Gbpsがまだ主流なので、一部追い抜いたとも言えます。
ただ安定性や使えるデータ量をよく知らないまま「HW-01Lのが速いじゃん!」と乗り換えてしまう人が出ないことを祈りたいですね。
そこでここでは、ドコモの新機種「Wi-Fi STATION HW-01L」の新機能やスペック、巷の評判などを調べてみました。
目次
ドコモのモバイルルーター「HW-01L」ってどうなの?
HW-01Lのデザイン

暗っぽい画像なので本体カラーはブラックに見えますが、インディコブルーです。
デザインはオーソドックスですが、シンプルさとシックな色合いがマッチしていていい感じ。
見た目だけならWiMAXのSpeed Wi-Fi NEXT WX04に似てますね。

いや、似てないか(汗)
HW-01Lの新機能
新機種といったら注目は新機能。
HW-01Lには次の2機能が搭載されています。
- WiFi設定お引越し機能
- Huawei HiLink
WiFi設定お引越し機能
WPSを使うことで、今使っているWi-FiルーターからSSIDやパスワードなどの設定を簡単に引き継げる機能です。
Huawei HiLink
スマートフォンなどに専用アプリ「Huawei HiLink」をインストールすれば、QRコードを読み取るだけで接続設定が完了する機能。
この2つはHW-01Lにとっては新機能ですが、同じファーウェイ製WiMAXルーターではすでに取り入れられている機能だったりします。
目新しさはないですね。
以上2つの機能は、これといって新しいものではありません。
最近のモデルではほぼほぼ搭載されているので、もう1つ新鮮味のある機能が欲しかったですね。
とはいえ、HW-01Lの最大の強みはスペック面。
その点について詳しく見ていきます↓
HW-01Lのスペック
メーカー | ファーウェイ |
機種名 | Wi-Fi STATION HW-01L |
サイズ | 幅 130mm 高 66mm 厚 13.8mm |
重さ | 約150g |
下り最大速度 (ダウンロード) | 1288Mbps |
上り最大速度 (アップロード) | 131.3Mbps |
LTE通信 | PREMIUM 4G |
ネットワーク | LTE FOMA docomo Wi-Fi |
Wi-Fi規格 | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac (2.4/5GHz帯対応) |
最大伝送速度 | ac 867Mbps n 300Mbps g 54Mbps b 11Mbps a 54Mbps |
同時接続台数 | 17台 (Wi-Fi 16台/USB 1台) |
バッテリー容量 | 3000mAh |
かんたん接続機能 | WPS QRコード接続 Wi-Fi設定お引越し機能 |
連続通信時間 | 約980時間 |
連続待受時間 | 約6~11時間 |
USBテザリング | ○ |
国際ローミング | ○ |
インターフェース | USB Type-C |
本体価格 | 25920円 (実質0円) |
本体付属品 | クレードル HW02 USB接続ケーブル HW05 |
最大速度が大幅アップ!
下り最大速度が1288Mbpsに

HW-01L最大の特徴がこれ。
2018年春以降に1288Mbpsを実現予定。
※実際は2019年3月から対応しました
仕組みは5つの電波を合体させるキャリアアグリゲーション、256QAM、4×4MIMOっていうよくわからない技術を組み合わせて実現しています↓

ドコモが使っている5つの電波を合体させるため、ドコモ電波を中継している基地局がこれに対応していないと恩恵を受けられないわけですね。
さすがに日本全国にある基地局全てに一斉対応させるのは不可能です。
また上図の真ん中にある1.7GHz帯(最大400Mbps)は東名阪の一部しか対応しておらず、それ以外のエリアは1.5GHz帯(最大150Mbps)になるので最大速度は1038Mbpsらしい。
それでも1Gbpsは超えているので十分でしょう。
上り最大速度が131.3Mbpsに

SNSへ写真をアップするときなどに使う上り回線も131.3Mbpsに上がっています。
こちらも最大速度は東名阪の一部のみで、その他地域は112.5Mbpsになるようです。
約20Mbpsの差は大きく感じるかもしれませんが、体感スピードには大差ないレベルでしょう。
メーカーはファーウェイに
ドコモルーターで過去最速はNECプラットフォームズ社の「N-01J」で788Mbpsでした。
そしてこのモデルはスマホシェア世界2位になっている中国メーカー「ファーウェイ」が製造字ています。
この2社はWiMAXにおいてライバル関係と言えるメーカーさんですが、ここ2年くらいは機種のデザインやスペックでファーウェイが一歩上を行っている感じですね。
国産に安心感を感じる人もいると思うので、NECプラットフォームズさんには頑張ってもらいたいものです。
※2020年あたりから脱ファーウェイの流れが来ているようで、主要端末メーカーがNEC、シャープ、ZTEあたりになってきました。
本体サイズは少し大きめ
上のデザインの項目で紹介したWiMAX「WX04」が幅111×高62×厚13.3mm、重さ128gなので、比べると一回り大きめサイズです。
1Gbps超えするためのアンテナなどが容積を占めているんでしょう。
バッテリーは3000mAhと十分
バッテリー容量は3000mAhあれば十分でしょう。
まだ連続接続時間は6~11時間ほどと必要十分なレベル。
最大速度で使えるPREMIUM 4Gを使った場合のみ約6時間と短めになります。
それでも出かけて帰宅するまでに6時間使えるなら十分でしょう。
常時フルパワーで使わなくてもいいでしょうし、ざっくり8~10時間くらいは使えると考えて良さそうです。
その他スペックについて
同時接続台数17台は他機種に比べて多め。
(ほかはだいたい10~14台くらい)
そんな使い方するシチュエーションはめったにないと思いますが、数値が大きいだけで魅力的に感じられます。
最大速度のインパクトが強すぎて影に隠れがちながら、業界トップの数値はスペックをみて物を選ぶ傾向が強い男性陣には大きな魅力になるでしょう。
1288Mbpsが使える対応エリアは?
ドコモ公式サイトには「※一部エリアに限ります。」とだけあり。
その一部エリア(2018年3月末~)の対応状況マップは次のとおりです↓

日本全国は大変だったので東名阪をカバーするマップで。
下り最大速度1288Mbpsに対応するのは赤色エリアの中でも東名阪の一部のみのようです。
で、それ以外の988Mbps以上に対応してる赤色エリアは最大1038Mbpsらしい。
一歩劣るとはいえ1Gbps超えは十分インパクトありますね。
ただマップ見る限り東京が一番対応状況が悪いっていう不思議な状況。
対して愛知県の対応っぷりがスゴイですねー。
トヨタ絡みか?コネクティッドカーでNTTドコモと協業してますしデータ取りに活用してそうです。
ほか、マップを見る限りでは地方でも都市部は比較的対応しているようです。
(宮古島や石垣島でも赤色部分がしっかりある)
むしろ地方の方が対応状況いい感じ。
「5G」が普及する頃には、1288Mbpsが当たり前に使えるようになっているといいですね。
HW-01Lの利用料金
単体で使う場合
- データプラン 1200円
+ - moperaUシンプルプラン 200円
+ - ベーシックパック 2900~7000円
ウルトラデータLパック(20GB) 6000円
ウルトラデータLLパック(30GB) 8000円
ベーシックシェアパック 6500~15000円
ウルトラシェアパック30 13500円
ウルトラシェアパック50 16000円
ウルトラシェアパック100 25000円
合計4300~26400円。
WiMAXがデータ無制限で3500円くらいで使えることを考えると、かなり割高な料金です。
スマホとセットで使う場合
- データプラン 1200円
+ - moperaUシンプルプラン 200円
+ - シェアオプション 500円
合計1900円。
ドコモのWi-Fiルーターを契約する人はドコモスマホとのセットが多いと思うので、スマホと容量を分け合うこちらで。
HW-01L発表後の世間の評判

- いいんだけどSIMが1枚しか入らないのが面倒くさい
- 場所によっては固定回線より速いかも?
- 305ZTにそっくり
- HW-01Lはログ収集可能
- 据え置きルータでこれ作ってくれ
- 16ストリームとかヤバすぎる
- ついに来春1Gbps来るか!
発表してまだ間もないんですが、さすがに1Gbps超えはインパクト大なのか好意的な声が多く見られました。
普通に使う人には関係ない話ですし、SIMカード1枚しか入らないのはまぁいいんじゃないの?と思いますが、格安SIMや海外で使うことを考えると2枚のほうが便利ですね。
口コミに出ている305ZTはこんな機種↓
まぁ似てることは似てます。
でもモバイルWi-Fiルーターってだいたい長方形で中心部にディスプレイついてるデザインなので仕方ないでしょう。
※追記1
ひと足先にWiMAX「W06」が1Gbps超え!
2019年1月25日に下り最大1237MbpsのWiMAXルーター「W06」が発売されました。
詳しい性能はこちらでまとめているのでぜひ。
⇒W06 WiMAX初の1Gbps超えモデルの性能は?
※追記2
ドコモルーターにシャープ製の新機種が登場!
詳細はこちらの記事で解説しています
⇒ドコモ「Wi-Fi STATION SH-52A」登場!徹底解説しました!
まとめ
ドコモから発売されるファーウェイ製のWi-Fi STATION「HW-01L」を紹介しました。
モバイルルーターがついに1Gbps超え!めでたい!
速度面で常に業界を引っ張ってきたドコモだけあって、絶対最初に1Gbpsを超えてやる!っていう意地を感じます。
なにはともあれ、これからは1Gbps時代に突入ですね。
ますますモバイルWiFiルーター業界が楽しみです。