
モバイルWi-Fiルータージャンルで何の音沙汰もなかったワイモバイルが、2017年春に下り最大612Mbpsというこの時点で業界最速端末出すと発表しました。
WiMAXは完敗です。
※その後業界最速で1Gbps超えモデルを発売しました
で、ワイモバイルの「Pocket WiFi 603HW」について。
この新機種がどんなスペックなのか?端末ごとにプランが違うワイモバイルではどんな料金設定なのか?など調べたことをまとめました。
ちなみに同じモデルにソフトバンク版もあり、そちらは「Pocket WiFi 602HW」となってます。
数字が1つ違うだけなので間違えないでくださいね。
目次
ワイモバイル「Pocket WiFi 603HW」ってどうなの?
603HWの特徴は?
- 2017年3月までは業界最速となる下り最大612Mbps
- 電源オンから約5秒で操作可能な高速起動
2017年3月までは業界最速となる下り最大612Mbps
一番の特徴は何と言っても下り最大612Mbpsの業界最高速度でしょう。
まぁ翌月にはドコモの新機種に抜かれるわけですが・・・。
でも速度なんて600も700もそんなたいして変わらないはず。
ワイモバイル(&ソフトバンク)基地局が近くにあるなら実速度で300Mbpsくらい期待できるかもしれませんね。
ちなみに上りは37.5Mbpsと低く感じるかもしれませんが、どのWi-Fiルーターもこんなものです。
電源オンから約5秒で操作可能な高速起動
約5秒の高速起動はWiMAXルーターも同じようなもの。
新しい機種ならだいたいこんなものじゃないかと思われます。
603HWの発売日は?
2017年2月16日に発売されました。
WiMAXのモバイルルーター「W04」の1日前にぶつけてきました。
メーカーも同じファーウェイなので合わせたのか?
もう日本のモバイルWi-Fiルーターはファーウェイに独占されそう(汗)
ファーウェイもいい端末いっぱい出してますけど一社独占はつまらないのでNECさんには頑張って欲しいですね。
※現在は販売終了しています
603HW契約時の料金は?
- 基本料金・・・3696円
- アドバンスオプション・・・684円
アドバンスオプションを付けると、データ無制限で使えるようになります。
その場合の料金はトータル4380円(税別)です。
業界的にみるとそれほど安くない料金ですし、WiMAXのほうが安いですね。
ちなみに基本プランだけだと月間7GBまでしか使えません。
約700円で無制限になるならつけることをお勧めします。
603HWのスペック・仕様

本体カラー | ブラック/ホワイト |
メーカー | ファーウェイ |
サイズ | 幅109.9×高65.1×厚15.5mm |
重さ | 約135g |
最大通信速度 | 下り612Mbps/上り37.5Mbps |
バッテリー容量 | 2400mAh |
連続通信時間 | 約8.5時間 |
連続待受時間 | 約850時間 |
対応周波数(国内) | FD-LTE 900/1500/1700/2100MHz TD-LTE 3500MHz AXGP 2500MHz |
対応バンド(国内) | FD-LTE 1/2/3/8/11 TD-LTE 42 AXGP 41 |
無線LAN規格 | IEEE802.11ac(2.4/5GHz) |
最大接続台数 | 14台 |
ディスプレイ | 2.4インチ QVGA カラータッチ液晶 |
インターフェース | USB Type-C |
速度以外はこれといって特徴的なものはなさそうです。
バッテリー持ちは1年前のモデル「504HW」より劣ってます。
そしてデザインが微妙ですね。
(あくまで個人の感想です)
ファーウェイさんは他社より比較的デザインへのこだわりが強いと感じていますが、603HWに関しては個性を出さない方向性だったのか?
次のモデルからはもっとこだわってもらいたいものです。
603HWは海外でも使える?使う方法は?
603HWは海外でも使用することが可能ですが、利用料金などは国内よりも高額になってしまうので使いすぎには注意が必要になります。
海外で使うときの設定方法
本体メニュー画面から
海外で使うためには603HWの電源を入れてホーム画面から設定の項目を開き国際ローミングの項目を選択します。
国際ローミングの項目を選択すると右下にOFFと表示されているのでタップしてONにするとルーター側の設定が完了します。
この方法だと603HWだけで行えて簡単な操作で設定が完了します。
ブラウザから設定
603HWの設定メニューからではなくパソコンのブラウザなどから設定を行う方法もあります。
ブラウザで設定する場合には、USBか無線LAN経由で603HWとパソコンを接続してWebブラウザからWEB UIを起動します。
するとパスワードの入力を求められるので、初期設定されているパスワードか自身で設定したパスワードを入力して先へ進みます。
モバイルネットワークの項目をクリックして、ネットワークモードが標準モードになっていることを確認し、国際ローミングのオンにチェックを入れて適用をクリックすればOK!
WiMAXより603HWを選ぶメリットは?

通信速度が速さ
WiMAXより603HWを選ぶメリットは、通信速度です。
603HWは業界でも最速の下り612Mbpsを実現しており、WiMAXの基本速度よりも通信速度が速いです。
WiMAXはW04が最大708Mbpsですが、対応エリアは東名阪とその他一部地域のみ。
またau回線との併用のため最高でも月間7GBまでしか使えなかったりします。
603HWも理論値である612Mbpsで通信ができるエリアは都内の一部といわれていますが、それでも対応エリアで使用するなら通信速度では有利になります。
4G回線の対応エリア
さらに603HWは、通信エリアが広いのもWiMAXより選ぶメリットです。
603HWは独自の回線網に加えて、人口カバー率99%を超えた回線を使用することもできます。
高速通信が都内の一部しかできないといわれていると、地方在住者には関係ないと思うかもしれません。
しかし603HWなら、日本国内のほぼすべての地域で使用することが可能です。
WiMAXも基地局を増やして対応エリアは拡大中ですが、それでも地方や山間部ではまだ及びません。
地方で使おうとWiMAXを契約しても、利用できないケースも考えられます。
もしWiMAXを使用できない場合は、月額1005円のオプションサービスを使えば未対応のエリアでも使うことは可能です。
ですが、オプション料金を加えると特徴である料金の安さが失われてしまい、WiMAXを選ぶメリットがなくなります。
地方に暮らしている人だけではなく、旅行や出張など全国各地に行って使用する予定がある方なら、603HWの方が大きなメリットとなるでしょう。
起動の早さ
他にも603HWには、スイッチを入れて5秒以内に使える起動の速さもメリットです。
使いたいときにすぐに使用することができるので、ストレスを感じることはありません。
またすぐに使用することができるのは、オンラインストアから届いたときも同じです。
必要な設定はすべて行いSIMカードも入れられているので、届いてスイッチを入れればすぐに使用可能です。
初期設定が苦手な人にとっては、嬉しいメリットと言えるでしょう。
このようにWiMAXより603HWを選ぶメリットは、速度以外にいくつもあります。
603HWはレンタル可能?

モバイルルーターは様々な通信事業者が取り扱っているサービスですが、その中でも特に高い人気を誇っているのがワイモバイルの603HW。
603HWは短期の出張や一時的な入院したときなどにレンタルできればかなり便利なんですが、ザッと探してみると見つかりませんでした。
(※追記 いくつかの業者でレンタルしているのを見かけるようになりました)
ただ、603HWと見た目もスペックも同じ機種がソフトバンクから発売されています。
ソフトバンク版は601HWという名称でこちらなら多くのレンタルサービスで貸出しています。
おすすめレンタル業者
601HWのレンタルを取り扱っている業者は複数社ありますが、初心者でも安心して利用がしやすく料金体系もわかりやすいとしておすすめなのがグローバルモバイルという事業者。
グローバルモバイルでは1日単位モバイルルーターのレンタルが可能で、1日借りた場合の利用料金は480円。
なお7日以上利用する場合には通常は一律1080円かかる送料が無料となります。
ほか1ヶ月単位での利用がお得になるマンスリープランもあるので比較的長期間使うときでもお得に利用できます。
マンスリープランを契約した場合往復の送料も含めて月額6000円で使えます。
1ヶ月を30日として計算した場合1日あたりの利用料金が200円となるため、13日以上連続して利用する場合にはマンスリープランを利用すればお得に。
なお契約満了後のモバイルルーターの返却方法については同梱されているレターパックに端末を入れてポスト投函するだけで良しとされています。
契約満了日の翌日にポスト投函すればよいので、契約満了後の手続きも無理なくできるというメリットもあります。
※追記 603HWのレンタルが始まりました!
WiMAXルーターを業界最安レベルでレンタルできる「DMMいろいろレンタル」で603HWの取り扱いがスタートしました。
サービスに関する詳細はこちらの記事をご参照ください。
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⇒DMMのWiMAXレンタルサービスが安い!
まとめ
Pocket WiFi 603HWについて紹介しました。
ワイモバイルのハイスペックな機種だけに魅力的なモデルに仕上がっています。
ワイモバイルだけじゃなく、毎年新生活シーズンにはモバイルWi-Fiルーターの新機種がでますけど、今年はどの機種も速度面で大きく進歩してますね。
「Pocket WiFi 603HW」がどれくらい売れるのか未知数ですが、データ無制限になるアドバンスオプションが3年タダになる学割キャンペーンやってるのでけっこう売れそうな予感。
ただWiMAXだけ下り最速440Mbpsと一歩出遅れた感あるのがいただけない・・・。
UQコミュニケーションズが発表してるとおり、2018年春に発売される新機種では1Gbps対応モデルを発売してもらいたいと思います。
※2019年1月に発売されたモデルで1Gbps超えを達成しました