
スマートスピーカーは、日本ではAIスピーカーとも呼ばれています。
特徴は、対話型の音声操作に対応するAIアシスタント機能を搭載していることです。
通常のスピーカーとしての機能である発話・音楽再生のほかに、マイクを内蔵しており音声認識による入力デバイスとしても使えることから近年注目されています。
主に
- グーグルホーム(グーグル)
- アレクサ(アマゾン)
- クローバ(LINE)
が有名な機種です。
CMなどでもよく見かける(見かけた?)ので「OKグーグル」「アレクサ」と呼び掛けるときのフレーズだけは知ってる人も多いのではないでしょうか。
そしてこれらスマートスピーカーを使うにはインターネット環境が必須です。
自宅に光回線やケーブルテレビなどの固定回線サービスがある人はそれを使えばいいだけですが、ない人はどうすればいいのか?
ここではこれからネット環境がない人がスマートスピーカーを購入するとき、無線接続タイプのWiMAX(ワイマックス)でも問題なく使えるのか?通信量がどれくらいなのか?などについてまとめました。
目次
WiMAXでもスマートスピーカーは使えるの?
結論からいうと、WiMAXでスマートスピーカーは「使えます」。
WiMAXは光回線などより安定感に欠けるものの、環境によっては光回線より快適になることもありえますからね。
これからネット回線を契約するなら候補の1つとしておすすめできます。
そこでまずはWiMAXがどんなものか?をサクッと解説しつつ、スマートスピーカーが使えると言える理由を紹介していきます↓
WiMAXってどんなネット回線サービス?
WiMAXの特徴をいくつかリストアップ↓
- 設置型の端末もある
- 工事不要
- 最短その日からネットが使える
- 最大速度は光回線並み
まだまだありますが、スマートスピーカーを使う上でメリットに感られるのはこのあたりでしょう。
設置型の端末もある
他社にも同じような携帯できるWi-Fiルーターはありますが、WiMAXには自宅で使う用の設置タイプの端末も用意されているのが強みです。
スマートスピーカーを持ち歩いて使うって人はまずいないはず(いませんよね?)。
となると多少なりとも電波送受信が弱くなる携帯型Wi-Fiルーターより設置型のほうがパワフルなWi-Fi環境で使えます。
スマートスピーカー用としてはこちらのほうが最適です。
もし「OKグーグル」と呼び掛けたタイミングでWi-Fi接続が切れたりつながりが悪かったりしたら何度も呼び掛けるハメになります。
考えるだけでもストレスですね(汗)
工事不要
WiMAXはWiMAXプロバイダと呼ばれる業者で端末と回線をセット契約します。
もし近所に家電量販店があるならそこへ行けばその日のうちに端末を受け取れるはず。
あとは自宅に帰ったら付属のSIMカードをセットし電源オンでネット環境の出来上がり。
(店側でセットしてくれてるかもしれません)
光回線のような固定インターネット回線サービスは最短でも2週間以上かかってしまいます。
その上さらに工事と工事代もかかってしまうため、お金も時間も必要です。
ここもWiMAXが人気の理由ですね。
最短その日からネットが使える
上で紹介したように工事不要で、お店で契約すればその日にネットが使えるようになります。
せっかくスマートスピーカーを買ったなら、できるだけ早く話しかけてみたいはず。
その熱が冷めないうちに使えるのってけっこう大事なポイントだと思いますよ。
最大速度は光回線並み
無線接続タイプのネット回線ですが、WiMAXではキャリアアグリゲーションなどといったなんだかすごそうな技術によって2019年にはついに下り最大1Gbps以上になりました。
多くの光回線が1Gbpsなのでほぼ同じですね。
対応エリアはまだ都市部限定ですが、それ以外の地域でも最大440Mbpsとスマートスピーカーを使うには十分な回線性能を持ち合わせています。
つづいてスマートスピーカーを快適に使える通信環境についてみていきます。
スマホのテザリングやWiMAXなど回線はいろいろあるため、どのサービスなら問題なく使えるのか?について解説していきます↓
スマートスピーカーを使うときの通信環境
大前提としてWiMAXなどのネットが普通に使えている状況下での話です。
激しく遅かったり、そもそも繋がらないなどスマートスピーカーどころではない場合はすぐに解約しましょう。
WiMAXならは初期契約解除制度が使えるので端末到着から8日以内であれば違約金なしで解約できます。
参考記事
⇒WiMAX契約でクーリングオフは使える?初期契約解除制度って何?
時刻や天気チェック
時刻を確認したり天気予報を表示させる場合はまず問題はありません。
これはインターネット回線を使うわけではないため。
スマート家電操作
スマートリモコンで対応する家電を操作する場合もWiMAX回線を使うわけではないため気にしなくて大丈夫です。
音楽再生
音楽を再生するケースでは、回線の種類によって通信速度が遅くなってしまう可能性があります。
格安スマホで使われている「格安SIM」ではそれなりに起こることでもあります。
格安SIMはドコモ・au・ソフトバンク回線の一部だけを借りて通信しているサービスなので、回線が細く混雑時に遅くなります。
通勤通学時、昼休み時、帰宅時といったみんながスマホを使う時間帯は特に弱いです。
遅いと数百kbpsになってしまうこともあるため、この状態でストリーミング音楽再生すると厳しいこともあるでしょう。
WiMAXでは速度制限される条件が2つあり、そのうち月間7GB制限にに引っかかっていると128kbpsに制限されるため音楽再生は厳しいです。
もう1つの3日10GB制限時なら約1Mbpsになるだけのため、音楽再生程度ならまず問題ないでしょう。
(ほかの端末で同時にWiMAX回線を使っていないことは前提です)
ラジオ再生

WiMAXのようなモバイルWi-Fiルーターは、ユーザーの位置情報が特定できません。
固定回線を使用している時と違ってIPアドレスからユーザーの位置情報を取得できない代わりにプロバイダーがある地域から通信していることが多いですね。
この場合は東京などの都心部からの通信になりがちです。
これのせいでラジオを聴きたいときに影響がでてきます。
首都圏に住んでいるのであればあまり問題はないともいえますが、地方のラジオ局で流れるラジオを聴きたい場合は気を付けたほうが良いですね。
radikoというインターネットを利用してラジオ番組を配信しているアプリ(Webサービスもあり)があります。
通常、スマートスピーカーでも機能を追加するとradikoを視聴できるのですがWiMAXだと地域判定が正しく行われません。
プロバイダの所在地で流れるラジオ局の放送がかかることが多いです。
WiMAX接続時に地方でラジオ再生するなら、有料になりますがradicoのプレミアム会員に入ることで問題を解消できます。
またWiMAXプロバイダによっては固定IPサービス(月96円)も提供されています。
これを契約すれば端末のIPアドレスが固定されるのでどこから接続しているか判定できるようになるでしょう。
スマートスピーカーの通信量ってどれくらい?
これはスマートスピーカーだからというより、単に検索したときに使われる通信量とほぼ一緒。
天気やニュースチェックくらいなら使ってもせいぜい1MB前後のレベルです。
ただストリーミング音楽再生だけは音質により違ってきます。
音質・・・1曲だけ/1時間再生時の通信量目安
- 24kbps・・・約1MB 約12MB
- 96kbps・・・約4MB 約50MB
- 160kbps・・・約6MB 約72MB
- 320kbps・・・約12MB 約144MB
あくまで目安ですが、1曲5分計算だとおおむねこんな感じですね。
5分で約1MB=8Mbitなので、1秒当たり22kbit=22kbps出ていれば問題なく聞けるはず。
この数字だけ見ると、格安スマホの混雑時やWiMAXの128kbps制限時でも普通に聴けそうですね。
まぁ通信は音楽データだけやりとりしているわけではないのでもっと余裕が必要ですが・・・。
複数の回線を持っている人はここに注意!
もう一つ注意しておきたいこととして、複数のWi-Fiルーターを使用しているときです。
スマートスピーカーを使うためにはWi-Fiが必須ですが、登録が可能なWi-FiのSSIDは1つのみ。
パソコン・スマートフォンは複数のSSIDを所有できるので、異なるWi-Fiへの切り替えや元のWi-Fiへ戻す作業は簡単です。
でもたとえばスマートスピーカーでも人気の「グーグルホーム」はこの切り替えに手間がかかります。
グーグルホームは、異なるWi-Fiに接続することでそれまで接続していたWi-Fiの情報がなくなるので、再設定が必要です。
これがアレクサの「EchoDot(エコードット)」と呼ばれる機種なら、紐づけたAmazonアカウントにSSIDを複数登録できます。
ただ、それでも切り替えが上手くいかないことが起こりますけどね(汗)
まとめ
スマートスピーカーをWiMAXで使えるのか?についてまとめました。
普通に使えますし、WiMAXなら速度制限されてもまず問題なく使えるでしょう。
ただラジオなど一部機能は不都合が発生することもあるので注意してください。