
※お知らせ
2020/7/21~、一般ユーザー向けに販売スタートしました!
2020年初頭に発表されたシャープ製の次世代端末「Speed Wi-Fi NEXT W07」が3月に発売されました。
と同日に5G回線対応の法人向けモデル「Speed Wi-Fi 5G X01」も発売!
4G回線が登場したときは4Gの名称を使った機種って(たぶん)なかったんですが、5Gは使うんですね。
で、5G対応ってことで当然4Gまでしか対応していないW07より断然スペックは上。
何のためにW07発売したの?とツッコみたくなりますが、KDDIなりの戦略があるんでしょう。
W07についてはこちらで解説しています
⇒W07は法人限定?!シャープ製WiMAXモバイルルーターってどうなの?
スマホではドコモやソフトバンクも5G対応スマホを発表していますが、モバイルルーターではau(KDDI)が先手を切った格好です。
同じデザイン・スペックのモデルがドコモからも2020年5月発売なので、めずらしくauが先頭を切ってますね。
まぁそれはいいとして、期待の5G対応モバイルWi-Fiルーター「Speed Wi-Fi 5G X01」のスペックや料金、同日発売のW07とも比較してみました。
目次
5G回線対応WiMAXルーター「Speed Wi-Fi 5G X01」ってどんな機種?
※2020年7月21日に発売されました!
個人契約はできないの?
せっかく初の5G対応WiMAXルーターなので、どうにかして個人でも契約したい!って人は多いのでは?
ただ、残念ながらこの記事のタイトルでも書いてあるように法人向けに提供されているもの。
KDDIの法人向けページで申し込むときに入力する見積依頼ページでは法人名の入力が必須になっています↓

そして契約に必要な書類は次のとおりなので個人は無理っぽい↓
- 法人確認書類(登記簿謄本・印鑑証明書など)
- お手続きされる方個人の本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)
- お手続きされる方の社員証または名刺
- 法人の印鑑(必ず必要)
など
個人事業主ならOK
じゃあ個人事業主ならいけるんじゃ?ってことでもう少し調べてみると、一応契約できるようです。
個人事業主の場合の必要書類↓
- 代表者個人の本人確認書類+補助書類(※1)(※3)
- 代表者の印鑑(なくても問題ありません)
など
※1 法人確認書類および補助書類は「原本」かつ、「有効期限内(有効期限のないものは3カ月以内)」のものをお持ちください
※3 補助書類は以下のいずれかをお持ちください。(必ず「屋号と代表者名」が記載されているものをお持ちください)
個人事業の「屋号」がいるとなると、完全な一般個人ではやはり無理。
となると、税務署に個人事業の開業届けを提出しておかないといけませんね。
というわけで、完全な一般個人としては無理ですが、個人事業主になっておけば契約できます。
なお、サラリーマンならいいのですが公務員だと副業禁止だと思うので無理かもしれません。
ちなみに学生でも個人事業主になれますが、未成年のWiMAX契約は親の口座かクレジットカード引き落としになるため難しいですね。
X01のスペックをW07と比較

製品名 | X01 | W07 |
---|---|---|
メーカー | シャープ | シャープ |
本体色 | ブラック | ブラック |
サイズ | 幅 157mm 高 84mm 厚 16.0mm | 幅 108mm 高 72mm 厚 15mm |
重さ | 約265g | 150g |
対応回線 | 5G 4G LTE WiMAX2+ | 4G LTE WiMAX 2+ |
5G回線 下り最大速度 | 4100Mbps | 非対応 |
4G回線 下り最大速度 | 1000Mbps | 958Mbps |
5G回線 上り最大速度 | 481Mbps | 非対応 |
4G回線 上り最大速度 | 112.5Mbps | 75Mbps |
バッテリー容量 | 4000mAh | 4000mAh |
連続通信時間 | 約460分 (5G 約220分) | 約1180分 |
連続待受時間 | 約240時間 | 約1410時間 |
同時接続台数 | 16台 | 11台 |
ディスプレイ | 約2.4インチ | 〃 |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax (2.4GHz/5GHz) | IEEE802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz) |
SIMカード | nano IC | 〃 |
インターフェース | 2.5GBASE-T USB3.0 | 不明 |
クレードル | なし | あり (SHD31PUA) |
速度面のスペックではさすがにW07が勝てるわけもなく圧倒されています。
が、バッテリー持ち時間に関しては逆に圧倒してますね。
消費電力が大きくなる5G回線を使わない場合でもW07の半分以下しかないX01。
電源を確保できない外出先で利用することが多いビジネスマンのお供としては心もとない感じです。
【X01の特徴その1】5G回線の高速通信対応
なんといっても5G対応でしょう。
いままでのau 4G LTEやWiMAX電波だけでは実現できない超高速通信が使えます。
あくまでも理論上の最大速度ではありますが、ダウンロード最大4.1Gbpsは圧倒的。
仮に実測値が10分の1しかでないとしても、400Mbps以上の速度がでるなら文句なし。
ちなみにX01公式ページのスペック表にはWiMAX2+回線の速度が掲載されていません↓

そのためWiMAXルーターではなくau回線を使うだけのモバイルルーターなのかと思いましたが、ニュースリリースページのスペック表には記載されていました↓

これなら将来的にau以外のWiMAXプロバイダで個人向けに販売される可能性は残されてますね。
5G対応エリアは?
最大4.1Gbpsは2020年夏以降にソフトウェアアップデートされた後での対応となります。
それまでは最大2.8Gbps/2.1Gbpsなので気を付けましょう。
また対応エリア発表も同時期に公開されるようです。
対応エリアについてはau公式のエリアチェックページでご確認下さい↓
au 5G対応エリア
⇒https://www.au.com/mobile/area/other_speed/
※記事投稿時点で対応機種欄にX01の記載はありませんでした
【X01の特徴その2】新しいWi-Fi規格(ax)に対応
いままでのWiMAXルーターでは、Wi-Fi接続時の最大速度は867Mbpsまでしかでませんでした。
これではせっかくダウンロード最大1000Mbps超えを謳っていても価値がありません。
ですがX01では2019年から利用され始めた最新のWi-Fi規格「Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)」に対応し、受信時最大1.2Gbpsにアップ↓

とはいえWi-Fi6の最大対応速度が9.6Gbpsみたいなので、もうひと頑張り欲しいところ。
せっかくX01の最大速度が4.1Gbpsなのに1.2Gbpsでは魅力半減って感じですね。
【X01の特徴その3】本体にLANポート内臓
X01はクレードルがない代わりに、LANケーブル端子が本体に内蔵されました。
その分本体サイズが大きく重くなってしまいましたが、余分なパーツ代がかからないのはメリットと言えそうです。
クレードルは3000~4000円くらいしますからね。
なお5Gの高速回線にWi-Fi側は対応していました。
が、LANの端子もいままでのWiMAXルーターと同じままでは1000Mbpsまでしか使えません。
X01ではこの点もパワーアップしていて、「2.5GBASE-T」を採用し最大2.5Gbpsまでのデータ転送速度に対応しています。
ただWi-Fiよりは高速ですが、X01の最大速度4.1Gbps以下でしか使えないのは残念ですね。
X01の料金は?
選べる料金プラン
- ルーターフラットプラン40 (5G)
の1種類のみ。
月間40GBまで使えます。
X01の月額料金(税別)
- 2年契約N・・・6980円
- 縛りなし・・・7150円
月間40GBで6980円はかなり高額です。
普通にいままでのWiMAXを契約したほうが使い放題で月4000円程度で済みます。
となると、5G対応エリアで使える法人・個人事業主さんしか価値がないと言えるでしょう。
まだ5Gサービスが始まって最初の端末なので手探り状態と言えますが、いまX01を選ぶメリットはあまりないと言えそうです。
ついでにW07の料金も載せておきます↓
W07の月額料金(税別)
- 2年契約N・・・4292円
- 縛りなし・・・4462円
W07のほうがかなりお得です。
バッテリー持ちもいいため、法人契約するならW07をおすすめします。
まとめ
業界初の5G回線対応Wi-Fiルーター「Speed Wi-Fi 5G X01」がKDDI(au)から発売されました。
さすがに速度面のスペックは従来モデルを圧倒してきました。
が、料金面や最大速度の対応エリアなどまだまだこなれてない感じなので、いま契約することはおすすめしません。
法人契約を考えているならW07を選ぶか、ほかのWiMAXプロバイダで従来モデルを契約したほうがお得です。
とはいえ、WiMAXが先陣を切ったのはめでたいことですし、今後はさらに低料金で使えるようにしてもらいたいですね。