
新年始まって早々、WiMAXのニューモデル「Speed Wi-Fi NEXT W06」発売!
ファーウェイの人気シリーズ「W01~W05」の最新バージョンです。

Wシリーズもついに6モデル目となりましたが、伝統とも言える細長いデザインをW06もしっかり継承。
ただほんの2ヶ月前、一足先にNECプラットフォームズの新機種「WX05」が発売されてます。
WiMAXプロバイダの申し込みページでは、たいていW06とWX05が隣どうしに並んでます。
となると契約前にどっちを選べばいいか悩んでしまう人も多いのでは?
そこで携帯型のWiMAXルーター2モデル
- Speed Wi-Fi NEXT W06
- Speed Wi-Fi NEXT WX05
を徹底比較!
サイズ感や見た目、スペック、新機能などに注目し、どちらがいいのかとことん比較していきます。
どっちがいいか迷っている方はぜひ参考にしてください!
【お知らせ】2020年1月、WX06登場!
WX05とほぼ変わらないスペック・機能を搭載していますが、細かな部分で進化、または退化しています。
詳しくはこちらの記事で↓
目次
W06 vs WX05、選ぶならどっち?
まずは第一印象を決める見た目とサイズ感を比較していきます。
デザイン・サイズ感を比較
W06の本体カラー・見た目

ブラック×ブルー、ホワイト×シルバーのつや消しメタリックカラー2色から選べます。
メタリックと言っても背面だけで、正面は黒と白の単色です。
W06のイメージカラーはブルーってことで、W01のマリン以来となる久しぶりの青系カラーとなりました。
見た目通り丸っこいデザインで表面はスベスベ。
油断してるとツルッと落としそうになります(汗)
WX05の本体カラー・見た目

ソニックレッド、ピュアホワイトの2色あり。
WX05は前後ろ両方メタリックな仕上がり。
こちらは旧機種WX03・04が青系だったので、WX02以来となる久しぶりの赤系カラーです。
W06とイメージカラーがハッキリ別れてますね。
高級感はWX05が上に感じました。
W06とWX05のサイズ感
WX05:幅111×高62×厚13.3mm

厚みはWX05がやや上ですが、W06のほうがかなり大きく感じます。
高さはほぼ同じですが横幅がだいぶ違いますね。
写真のように並べてみると、個人的にはWX05が好きかな。
あと滑らないし(W06は2回落としました)。
以上、見た目やカラーを比較してきました。
実際の速度はそれほど大きな違いは見られないので、デザインで選ぶ人はこのページ下部にあるお得なプロバイダ情報をご覧ください。
ですが、これだけでどっちか選べと言われても難しい!って人のほうが多いんじゃないでしょうか。
どっちもパッと見で強烈なインパクトを与えられるほど個性なし。
ディスプレイサイズも同じで見やすさも変わりませんし、強いて言うならサイズが小さいWX05のほうが携帯性に優れている分有利ってくらいですね。
つづいてW06とWX05の性能をチェック!
仕様・スペックを比較
製品名 | Speed Wi-Fi NEXT W06 | Speed Wi-Fi NEXT WX05 |
---|---|---|
製造メーカー | HUAWEI(ファーウェイ/中国) | NECプラットフォームズ |
本体色 | ブラック×ブルー ホワイト×シルバー | ソニックレッド ピュアホワイト |
サイズ | 幅 128mm 高 64mm 厚 11.9mm | 幅 111mm 高 62mm 厚 13.3mm |
重さ | 約125g | 128g |
対応回線 | WiMAX2+ au 4G LTE | WiMAX2+ au 4G LTE |
下り最大速度 | 【4G LTE】 1237Mbps 【WiMAX2+】558Mbps | 440Mbps |
上り最大速度 | 【4G LTE】 75Mbps 【WiMAX2+】30Mbps | 75Mbps |
バッテリー容量 | 3000mAh | 3200mAh |
連続通信時間 | 約540分 (WiMAX2+、スマート設定時) | 【ハイスピード】 通信速度を優先 約8.1時間 スタンダード 約11.5時間 バッテリ-持ちを優先 約14時間 エコモード(Bluetooth接続時) 18時間 【ハイスピードプラスエリア】 通信速度を優先 約8時間 スタンダード 約10.5時間 バッテリ-持ちを優先 約13.3時間 エコモード(Bluetooth接続時) 約16.8時間 |
連続待受 | 約800時間 (WiMAX2+、スマート設定時) | 休止状態 約700時間 ウェイティング時 約50時間 |
同時接続台数 | 16台 | 最大10台 |
ディスプレイ | 約2.4インチ | 約2.4インチ |
SIMカード | nano IC | nano IC |
インターフェース | Type C USB3.0 | Type C USB3.0 |
クレードル価格 | なし | 3686円(税別) |
スピードのW06、バッテリー持ちのWX05といったところ。
外出先メインで使う人は、バッテリー持ちの優先順位が高いんじゃないでしょうか。
通常モード(W06はスマート/WX05はスタンダード)で2.5時間長く使えるWX05が有利。
ですが、その差がささいなものに見えるほど最大速度差に開きあり。
この速度差については次の項目で詳しく見ていきます。
ここからはW06とWX05それぞれにだけ搭載されている機能をピックアップして解説していきます。
各モデルに搭載された機能を比較
W06だけの注目機能
- CAで最大ダウンロード速度1237Mbps
- 高機能アンテナで受信速度アップ
- ビームフォーミングでWi-Fiが繋がりやすい
①CAで最大ダウンロード速度1237Mbps
CAはキャリアアグリゲーションの略で、いくつかの電波を束ねて速度を増やす技術のこと。
これによってついにモバイルルーター初のダウンロード最大速度1Gbps超えとなりました。
W06(とWX05も)は「WiMAX2+」と「au 4G LTE」2つの電波を使ってデータ通信できるんですが、公式の図を見る限りW06は電波送受信するアンテナが5本?あるようです↓

図にあるとおり「MIMO」「256QAM」「CA」といった一般人にはよくわからない技術を最大限活用して、1.237Gbpsもの速度を達成してます。
ここで出たよくわからない用語の意味を知ってても人生潤うことはないんですが、ざっくり調べてみたので興味ある人はご一読を↓
「2×2MIMO」・・・W06とWiMAX基地局にそれぞれにある2本づつのアンテナで通信することで倍速にするもの
「4×4MIMO」・・・W06と基地局にそれぞれ4本のアンテナがあり、上に同じ。
「256QAM」・・・無線通信の変調方式の1つ。情報の密度を高め一回の通信量を増やす技術
で、現在一番速いインターネット回線「光回線」で提供されているダウンロード最大速度がだいたい1Gbpsなので、それすら超えちゃったわけですね。
(一部10G超えのサービスを提供している業者さんもありますが)
ただし!だからって「W06のほうが速くてええやん!」とはなりません。
1.237Gbps対応エリアは東京都、埼玉県、愛知県、大阪府の一部だけですし、USB3.0対応Type-Cケーブルで接続した場合しか使えません。
(Wi-Fi接続時は最大867Mbps)
まだまだ条件が厳しすぎるのが現状です。
とはいえ1Gbpsには届かないものの、958Mbps対応エリアは宮城・東京・埼玉・愛知・京都・大阪・兵庫・福岡の一部となっているので、今までより良くなってます。
東名阪の一部だけだったW06の旧モデルたちに比べたら十分でしょう。
ちなみに上記エリア以外は最大440MbpsとなりWX05と同じです。
②高機能アンテナで受信速度アップ
W06では受信感度を高めたハイモードアンテナが搭載され、次に紹介する③の技術と合わせて受信速度が約20%向上(W05比)。
最大速度アップだけじゃなく、Wi-Fi接続時の通信環境改善にも力をいれています。
③ビームフォーミングでWi-Fiが繋がりやすい
これはW06とW06に接続する機器(スマホ・タブレットなど)とのWi-Fi電波をスムーズにやりとりできる機能です。
②のアンテナと合わせて受信速度アップさせてくれます。
W06の新機能 総評
過去のWシリーズは最大速度アップにだけ力を注ぎ込んでいた印象でしたが、W06では速度アップはもちろん通信安定性にも力を入れたことでより高い完成度になっています。
また新機能でバッテリーを使うからか、バッテリー容量も久しぶりに増量され使用時間が減らさないよう配慮されているのも好印象。
最新モデルとして申し分ない仕上がりですね。
WX05だけの注目機能
- WiMAXハイパワーで電波送信力アップ
- ビジュアルステータスで混雑回避
①WiMAXハイパワーで電波送信力アップ
「WiMAXハイパワー」は電波送信力を強くし、通信速度を約2割改善してくれる機能です。
WX05は最大速度440MbpsとW06に比べて大きく見劣りしますが、WiMAXハイパワーのおかげで安定性では有利。
電波を発射する力が強くなるってことはより遠くまで届くということ。
となるとW06よりわずかでもつながるエリアが広くなる可能性あり。
WiMAXを安定して使えなかった経験がある人はWX05のほうがいいかもしれませんね。
②ビジュアルステータスで混雑回避

WX05で使っている3種類のWi-Fi電波(1/6/11)の混雑状況を本体ディスプレイでチェック!
空いてるチャンネル番号をタップすれば簡単に切り替えられるのがビジュアルステータス機能。
現代では家電がネットに繋がっていたり、スマホアプリで家電を操作・管理できるようになるなど、WiMAX以外にもいろんな機器が電波を発しています。
でも使うWi-Fi電波の種類は限られているため、被れば干渉されて通信がうまくいかないことも・・・。
そんなときこの機能があれば回避できるわけですね。
現代の電波通信事情にマッチした良い機能です。
WX05の新機能 総評
W06の最大速度を見るとどうしても霞んでみえてしまうんですが、WX05は安定性重視で開発されたんでしょう。
また別売の専用クレードルという機器があれば、W06で紹介した機能「ビームフォーミング」も対応してますし、電波受信力も上がります。
安定性、繋がりやすさにおいてはWX05のほうが有利と言えるでしょう。
どっちがいい?
ここまで比較してきてある程度好みや自分の利用環境にあっている機種が絞れたかと思いますが、簡単にこんな人におすすめですよってのをまとめておきます。
W06がおすすめな人
- 東京・埼玉・愛知・大阪・愛知・京都・大阪・兵庫・福岡に住んでいる
- 速度やスペックの高さ重視
- 別売のクレードル(台座)がいらない
auショップで契約したい
少しでも節約したい、最大速度が速いほうがいい人はW06が最適。
最大速度に対応する該当エリアに住んでいるならW06が有利ですね。
またおすすめはしませんが、日本全国に多く展開しているauショップで契約したい人はW06一択です。
なぜかauではWX05、というかNEC製ルーターを扱わないんですよね・・・。
※2019年3月、auでもWX05がラインナップに追加されました
ソフトバンクと同じくファーウェイを優遇してるとか?
WX05がおすすめな人
- 速度より通信安定性のほうが大事
- 自宅ではクレードルにセットして使いたい
- 有線接続したい
- 身の回りにネット接続している機器がたくさんある
速度より、通信環境の安定感を求めている人はWX05が最適。
W06の最大速度対応エリアがまだまだ少ないので、その他地域では結局最大440Mbpsになってしまいます。
そこが同じ条件なら、電波送信パワーが強い&空いてるWi-Fi電波を選んで快適性アップできるWX05が有利です。
地方都市にある我が家でそれぞれの実測値を測ったら、W06が40Mbps前後だったのに対しWX05は50Mbps前後でした。
またW06はクレードルがないためLANケーブルで接続できないデメリットもあります。
USB3.0 TypeCケーブルなら可能ですが、持ってない人は別途購入しなければいけません。
どちらを買うか決まったなら、あとは少しでもお得なWiMAX業者(プロバイダ)を探すだけ。
そこでそれぞれが安く契約できるWiMAXプロバイダを比較し、最安業者を調べました↓
W06・WX05が安いWiMAXプロバイダ
WiMAXプロバイダは30社ほどあり、どこで契約しても通信環境は一緒。
そのため料金で選ぶのがベストです。
契約するなら基本料金割引やキャッシュバック特典のある業者を選びましょう。
その中で特に安いのはネット契約限定のプロバイダ。
契約するのは機械に疎いおじいちゃん・おばあちゃんだから近所にあってスタッフと相談できる店舗契約を望んでいるなら別ですが、ビックカメラやヤマダ電機など家電量販店系・auショップ・UQスポットなど店舗契約できるところは高いのでおすすめしません。
ネット専売プロバイダにくらべて3万ほど割高になります。
安いのはGMOとくとくBB

おすすめは業界一のキャッシュバックを出している「GMOとくとくBB」です。
(キャッシュバック額は毎月変動)
ここだけは機種によって特典内容が少し違ってきますが、W06・WX05ともに業界最高額のキャッシュバックなので問題ありません。
安さで選びたい人はここにしておきましょう。
安さとサポートが両立しているBroadWiMAX

ただGMOとくとくBBはサポートに関してあまりよい評判を聞かないこと、キャッシュバックは受け取り手続きがあり忘れると権利喪失するリスクがあります。
そこでサポートも欲しい、リスクの少ない基本料金割引特典がいい人はBroadWiMAXがおすすめ。
私はここで契約して3年目になりますが、満足しているので機種変更し継続しました。
GMOとくとくBBより少し割高ですが、安さも安心感も欲しい人はここが最適です。
まとめ
ライバルメーカーから発売されている最新WiMAXモバイルルーター2機種「W06」と「WX05」を比較しました。
これから契約する人は高確率で迷う2モデルだと思います。
ここで比較した結果を参考に、後悔しない機種選びをしてください。