
モバイルWi-Fiルーターのスペックを見ていると、Wi-Fi◯◯、Bluetooth◯◯、みたいな表記があります。
で、それぞれ連続接続時間が違ってたり。
▼NEC「WX02」のスペック表から

単純にBluetoothのほうが長いのがわかります。
省エネってことですね。
それならこっち使ったほうがいいでしょう。
と、その前に、Wi-FiとBluetoothの違いが何なのか?について簡単にまとめてみました。
目次
Wi-FiとBluetoothの違いとは?
Wi-Fiとは?
ケーブルの代わりに電波を使って通信する無線LAN国際規格の1つ。
といっても日常的には無線LAN=Wi-Fiとして使われてます。
電波の届く範囲が約100mと広範囲で高速なのが特徴。
機器が対応していれば2.4GHz/5GHz帯の2つの電波を使えるので安定しています。
5GHz帯はまだ利用率が少なく、より安定しています。
Bluetoothとは?
Wi-Fiと同じく無線の国際標準規格。
いろいろな家電に使われています。
2.4HGHz帯のみを使っていて速度はWi-Fiより遅く、通信できる距離も数m~数十m程度です。
約10m以内なら障害物があっても通信可能なのは大きなメリットでしょう。
こちらは省エネのため小型端末に使われることが多く、主に近距離通信用ですね。
Wi-FiとBluetoothの違いまとめ
通信速度 Wi-Fi > Bluetooth
電波範囲 Wi-Fi > Bluetooth
使用電力 Wi-Fi > Bluetooth
障害物への強さ Wi-Fi < Bluetooth(短距離限定)
※赤文字は優れているほう
という結論に。
モバイルWi-Fiルーターを外出先で使う場合、Bluetoothのほうがより長く使えるのでいいんですが、2.4GHz帯は家電でもよく使われている帯域なので干渉を受けると安定しないかもしれません。
5GHzに対応してるならより安定した使い方ができるでしょう。
どちらにしても、モバイルWi-Fiルーターを使う場合近くに置いておくパターンがほとんどだと思うので問題なく使えるはず。
速度を取るか、省エネを取るかってところですね。
ついでにWi-FiとBluetooth電波に干渉する原因についても。
Wi-Fi、Bluetoothに干渉してくる外部要因
- 電子レンジ
- 衛星放送用アンテナで使っている同軸ケーブルやコネクタ
- 電線
- 鉄道架線
- 発電所
- 発電機など電気設備
- 2.4GHzか5GHz帯を使う家電全般(コードレス、ワイヤレス製品類)
強い電磁波を出すもの全般と、Wi-Fi・Bluetoothと同じ帯域使う家電全部が障害ですね。
発電所などは対処しようがないので引っ越ししかありませんが、どうもネットが安定しないな~ってときは、周囲の家電をチェックすると改善できるかもしれません。
Wi-FiとBluetoothに関するQ&Aまとめ
2つを同時に使える?WiMAXルーターの場合は?
現行のスマートフォンやタブレットには「Wi-Fi」と「Bluetooth」二つの機能が標準装備されていて、周辺機器と接続する際はワイヤレスで行なえる良さがあります。
どちらも外部機器を接続するための機能ではあるものの、まったく異なった通信規格を使用するため同時使用が可能です。
Wi-Fiの機能は、無線LANスポットを検索してインターネットに接続できる場所を検知するためのものです。
モバイル通信とは違って、定額料金または無料で高速インターネットを使用できるため近年では自宅ではスマートフォンをWi-Fi接続される方が増えています。
大手キャリアの機種だとWi-Fiスポット検知というアプリが備わっていて、自動で機器をWi-Fi接続してくれるものもあります。
Bluetoothは主にヘッドホンやスピーカー・ハンズフリー通話に使用するヘッドセットを接続するのに使用します。
半径1.5m範囲という狭い範囲の通信規格で、周辺機器の接続用になっており「Wi-Fi」とはまったく異なる通信規格で同時使用が出来ます。
バッテリー消耗は激しくなる
WiMAXルーターを接続する場合に使用する無線機能はWi-FiなのでBluetoothと同時に使うことは出来ますが、ひとつ注意をしないといけないことがあります。
2つの無線を同時使用すると激しくバッテリーを消耗します。
外出先など充電が容易に行なえない環境ではどちらか一つだけ使うようにしたほうがいいです。
機内モード時に使える?
Wi-FiとBluetoothは機内モード時に使えるのか気になる人も多い・・・とは思いませんが少なからずいるはず。
頻繁に飛行機で移動をする人にとって重要な問題でしょう。
携帯電話の設定画面からWi-FiやBluetoothを再度個別に設定しなおして、飛行機内で許可されていればこの機能を使えるようにする事は可能です。
機内モードをオンにすると一旦はこの両方の機能がオフにされるので、この時点であきらめてしまい意外とこの方法を知っている方が少ないです。
個別に設定をする事でネット環境が利用できるので飛行機の中で調べ物をしたり、メールやファイルなどの連絡を受け取る事が可能です。
移動中に仕事の連絡などがこの方法を知っていると可能なので、出張などが多い方が覚えておくとかなり役立ちます。
機内モードにすると通話機能などが使えなくなりますが、最近はWi-Fiが利用出来る航空機会社が増えているので、この裏技を知っていると、移動中にメールなどで外部との対応が可能なので便利です。
電波の干渉対策はどうやればいい?

自宅や事務所でインターネットを接続するのに無線接続のWi-Fiを利用している方は、注意が必要なことがあります。
有線接続などでパソコンの周辺機器を繋いでいればいいのですが、Bluetoothの規格に対応しているワイヤレスのキーボードやマウス、ヘッドセット等を利用しているとお互いの電波が干渉し合い、正常に作動しなくなることがあります。
干渉対策を行うには、Bluetoothの周辺機器の電源を切って再度入れ直すと繋がる場合があり、試してみるといいでしょう。
干渉しそうな周波数帯を避ける仕組みが付いているからです。
しかし、頻繁に起こる場合にはWi-Fiのルーターの調節で解決することがあります。
Wi-FiとBluetoothとで同じ2.4GHzの周波数帯を使っている場合に起こりやすいので、2.4GHzの周波数帯でしか使えないBluetooth側ではなく、5GHzの帯域も使えるルーター側の設定を変えて、2.4GHzを使わないようにするのがおすすめです。
古いWi-Fiのルーターを使っている場合は、2.4GHzの帯域しか使えない物もあります。
干渉対策をするには、パソコンの設定を変更するのがおすすめです。
Windowsならコントロールパネルを開いてデバイスマネージャーを選択するか、検索ボックスから入力して、詳細設定のタブからツリー表示されるリストの中のBluetoothCollaborationを選択します。
干渉しないようにBluetoothを制御しようとするとかえって接続の邪魔になってしまうこともあるので、右側に表示される値をDisableに修正して設定すると干渉対策ができます。
まとめ
WiMAXをはじめ、モバイルルーターや無線LANルーターが使っている電波、Wi-FiとBluetoothについてまとめました。
それぞれ強み弱みがあるので、自分にあったほうを選びましょう。
なお、たいていの機種は両方同時に使うこともできますが、バッテリー搭載モデルの場合バッテリー消費が増えるので注意が必要です。