
この記事でわかること |
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docomo・au・SoftBankなどスマートフォンの通信って毎月快適に使えるデータ通信量に上限があります。
またノートパソコンなどをインターネットに繋げるとき、スマホのテザリングでもできますが、通信量を気にしながら使うのってかなりストレス。
そんなときに便利なのがモバイルWi-Fiルーターです。
いまは格安SIMを入れて使うSIMフリーモバイルWi-Fiルーターも広まっていますが、データ無制限・使い放題プランがあるかどうか?っていうと難しいんですよね。
一部そういったものもありますが、最大200kbpsまたは500kbpsまでといった速度制限されていたりします。
そんな中でデータ無制限プランがあるモバイル回線サービスがWiMAXとポケットWiFiの2つ。
- WiMAX→auやUQコミュニケーションズ
- ポケットWiFi→ワイモバイルやソフトバンク
が提供しているモバイルWi-Fiルーターサービスです。
そこで、WiMAXとポケットWiFiならどっちがお得なのか?について比較してみました。
ここでは
- 対応エリア
- 最強機種のスペック
- 基本料金
- 特典
以上の項目を比較しどっちがいいのか探っていきます。
目次
WiMAXとポケットWiFiを比較!
対応エリアを比較
一番ユーザー数が多い関東エリアの対応エリアマップだと参考になる人も多くなるんだと思いますが、関東エリアはほぼカバーされてます。
ってことで日本で一番人口が少ない鳥取県の対応状況で比べてみました。
WiMAXの対応エリア
WiMAXでは「WiMAX2+」「au 4G LTE」の2つの電波を使ってネット接続しています。
auとUQコミュニケーションズは別の会社ですが、親会社はKDDIで一緒。
対応してるかどうか?は機種によりますが、両社が保有する電波はどちらの会社で契約しても使えます。
一応「WiMAX(無印)」回線も記事執筆時点では使えますが、対応している機種は古いもののみのためスルーします。
WiMAX2+エリア


人口カバー率99%以上ということで、人が住んでいる地域はきっちりカバーしています。
山間部は苦手としています。
そして無制限プランを契約すれば使い放題になる回線がこれ。
制限あり(月7GBまで)プランとそれほど基本料金が変わらないので、WiMAXにするなら使い放題プランにしないともったいないです。
障害物に弱いので、建物内で使うなら窓際でないと電波を拾ってくれないこともあります。
【対応機種】
- W06/W05/W04/W03/W02/W01
- HWD15/HWD14
- WX05/WX04/WX03/WX02/WX01
- NAD11
- L02/L01s/L01(ホームルーター型)
- WiMAX HOME 01(ホームルーター型)
- novas Home+CA/URoad-Home2+(ホームルーター型)
- Speed Wi-Fi STICK U01/U03(USB型)
- URoad-Stick(USB型)
全機種で対応していますが、契約可能なモデルは5種類ほど。
古い機種でも下り最大110Mbpsなので十分使えるんですが、中古で購入するしかありません。
au 4G LTEエリア


WiMAX2+回線に比べて若干山間部でも対応しています。
auスマホやケータイユーザーで快適に使えているなら問題なく使えるでしょう。
こちらは「ハイスピードプラスエリアモード」という設定に切り替えると使える回線。
auのLTE電波はWiMAX2+電波より柔軟性が高く、コンクリートの壁など障害物に強いのが特徴ですが、あくまでWiMAX2+電波が調子悪いときに使うサポート的役割です。
ハイスピードプラスエリアモードで月7GB以上使ってしまうと、使い放題プランを契約していても速度制限(128kbps)されてしまいます。
au回線まで使い放題にしてしまったら、auのメインでもあるスマホ・ケータイユーザーが繋がりにくくなってしまう可能性が高くなるので仕方ない・・・。
またLTEオプション無料プラン(3年縛り)か、auスマホユーザーが「auスマートバリュー」プランで契約しない場合、月1005円余分の料金がかかるのでなかなかシンドかったりします。
このモードはあくまで緊急用と考え、普段はWiMAX2+回線メインで使うようにしましょう。
【au回線対応機種】
- W06/W05/W04/W03/W02/W01
- HWD15/HWD14
- WX05/WX04
- L02/L01s/L01(ホームルーター型)
- WiMAX HOME 01(ホームルーター型)
- Speed Wi-Fi STICK U01(USB型)
基本的に中国メーカー「Huawei(ファーウェイ)」製品だけが対応していたんですが、国内メーカー「NECプラットフォームズ」もWX04から使えるようになりました。
この先発売されるモデルはおそらく全機種対応してくるんじゃないかと思われます。
ポケットWiFiの対応エリア


さすがに山間部はLTE電波でもカバーしきれていませんが、ほぼau 4G LTE回線と同じでしょう。
紺色部分の使い放題オプション「アドバンスモード」は内陸部に行くとほぼ非対応ですが、街中なら使えます。
が、WiMAXに比べると使い放題対応エリアは限りなく少なめ。
モバイルルーターは使い放題あってこそのサービスだと思うので、これでは厳しいですね。
ちなみにソフトバンクとそのサブブランドでもあるワイモバイルは同じ電波を使っています。
のでつながり易さはどっちも一緒。
こちらは4G LTE電波メインなのでWiMAXならau 4G LTE電波をいつも使う感じですね。
そのため室内など障害物がある場所ではWiMAXよりこちらが有利でしょう。
またアドバンスオプションという別料金のオプション(月684円)をつければ使い放題になります。
ただソフトバンク側にはこのオプションがないので、契約するならワイモバイルがおすすめです。
というわけで、ここから先はワイモバイルとWiMAXを比較していきます。
最強機種のスペック比較
WiMAXとポケットWiFi、それぞれの最強機種とそのスペックは次のとおりです。
機種 | WiMAX W05 | ワイモバイル 603HW |
---|---|---|
本体カラー | ブラックライム ホワイトシルバー | ブラック ホワイト |
メーカー | ファーウェイ | ファーウェイ |
サイズ | 幅 130mm 高 55mm 厚 12.6mm | 幅 109.9mm 高 65.1mm 厚 15.5mm |
重さ | 約131g | 約135g |
最大通信速度 (下り/上り) | 708Mbps/75Mbps | 612Mbps/37.5Mbps |
バッテリー容量 | 2750mAh | 2400mAh |
連続通信時間 | 《WiMAX2+のみ》 【ハイパフォーマンス】 約6時間30分 【ノーマル】 約9時間 【バッテリーサービス】 約10時間30分 《au 4G LTE併用》 【ハイパフォーマンス】 約4時間20分 【ノーマル】 約6時間30分 【バッテリーセーブ】 約9時間10分 | 約8.5時間 |
連続待受時間 | 【デフォルト】 約850時間 【クイックアクセスモード】 約38時間 | 約850時間 |
無線LAN規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz対応) | IEEE802.11ac (2.4/5GHz) |
最大接続台数 | Wi-Fi 10台 Bluetooth 3台 | 14台 |
ディスプレイ | タッチパネル式 2.4インチ | 2.4インチ QVGAカラータッチ液晶 |
インターフェース | USB Type-C | USB Type-C |
1年くらい発売時期がズレているので、より新しいW05のほうがいろいろ上です。
WiMAXが有利なポイント

- 最大速度が下り708Mbps/上り75Mbps
- バッテリー容量が2750mAh
回線速度、バッテリーの持ちなど、多くの人がモバイルWi-Fiルーターに求める部分で優れています。
ポケットWiFiが有利なポイント

・・・は見当たらず(汗)
スペック上ではW05のほうがおすすめです。
基本料金を比較
ここは特典などを省いた本当の基本料金だけを比較しています。
ワイモバイルでは機種別に選べるプランが決まっているため、上で紹介した603HW用のプラン「Pocket WiFiプラン2」をピックアップ。
ほかに「Pocket WiFiプラン2 ライト(月5GBまで)」や「Pocket WiFiプランL(月7GBまで/アドバンスモード付で無制限)」も用意されていますが、端末スペックも低く魅力に乏しいので除外します。
※2018年6月からこのプランはなくなるようです
基本月額 | |
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WiMAX ギガ放題 (データ無制限) | 4380円 |
WiMAX ライトプラン (月7GBまで) | 3696円 |
ポケットWiFi Pocket WiFiプラン2 (アドバンスモード付 でデータ無制限) | 5880円 (2018/6~4380円) |
ポケットWiFi Pocket WiFiプラン2 (月7GBまで) | 4196円 (2018/6~3696円) |
WiMAXのほうがかなり安いんですが、2018年6月からワイモバイルも同じ料金に改定される予定です。
というわけで、改定前ならWiMAXがお得、改定後はその他の比較ポイントで選ぶことになります。
契約期間(縛り期間)を比較
WiMAXの縛り期間
WiMAXは契約会社によって
- 期限なし
- 2年
- 3年
- 4年
などのプランを選べますが、メインは2年と3年縛りです。
その他は一部会社しか選べませんし、料金も割高になるためおすすめできません。
ポケットWiFiの縛り期間
ワイモバイルでは
- 3年
のみの一択です。
ほしい新機種がでても3年縛りだとなかなか先は長いですね。
となると2年縛りが選べるWiMAXが有利でしょう。
特典を比較

WiMAXの特典
基本的にauではWiMAX契約向けキャンペーンを見かけません。
auユーザーに送られてくる割引券があれば数千円~1万円ほど安くなる可能性もありますが、他に比べると魅力に乏しい特典です。
対してUQコミュニケーションズ側はキャンペーンに積極的です。
中でもUQ本家が運営する「UQWiMAX」ではなく、代理店のほうが圧倒的に魅力的な特典をつけています。
特典内容は大きく分けで「現金キャッシュバック」と「毎月の基本料割引」の2種類あり、キャッシュバックのほうがトータル料金で安くなります。
一番特典が強力なのは?
WiMAX業界で一番特典が魅力的なのは「GMOとくとくBB」。
業界最高額のキャッシュバック(3万円前後)があり、選べる機種の種類も多め。
月額料金も少し安めに設定しているので他社よりかなり安く、というか業界最安料金で使えます。
WiMAX基本料金とGMOとくとくBBの差はこんな感じ↓
- 【基本料金】ギガ放題4380円
→【GMO】4263円 - 【基本料金】ライトプラン3696円
→【GMO】 3609円
あまり大した差じゃないように思えますが、ここに現金キャッシュバック(3万円で計算)を加えた平均月額を3年縛りプランで計算すると、
- ギガ放題→約3268円
- ライトプラン→約2651円
(税別価格)
となります。
この安さがWiMAX最大の魅力でもあります。
GMOとくとくBBの現在のキャッシュバック額はこちらでご確認ください
⇒GMOとくとくBB WiMAX2+
対応エリアも上のリンク先でチェックできます。
ポケットWiFiの特典
ワイモバイル本家ではあまりキャッシュバックなどのキャンペーンはやっていません。
YahooWi-Fiなど別のサービスならたまに見かけるくらいですね。
YahooWi-Fiなら603HWを契約するとき、次のキャンペーン特典がつきます。
- アドバンスオプション3ヶ月無料
- 初期3ヶ月間3696円
で、「ええやん!」と思ったらですね、ヤフープレミアム会員にならないと特典がつかないっていう・・・。
ちなみにヤフープレミアム会員の会費は月462円です。
アドバンスオプションが月684円なのでちょっとお得ですが、4ヶ月目からはずっと462円上乗せして払い続けることに。
すでに会員ならメリットありますが、そうでないならワイモバイル本家で申し込んだほうが安上がりですね。
ワイモバイルはオンラインショップでも申し込めます。
対応エリアチェック・申し込みはこちら
⇒Y!mobileオンラインストア
どっちを選ぶべき?
WiMAXがおすすめな人
- 通信料金を抑えたい
- auスマホが快適に使えている
- 「ポケットWiFi」の使い放題モードが対応していないエリアに住んでいる
- 端末スペックは高いほうがいい
- 契約の縛り期間は短いほうがいい
ワイモバイルのポケットWiFiがおすすめな人
- ソフトバンク・ワイモバイルスマホが快適に使えている
- 使い放題になる「アドバンスモード」対応エリアに住んでいる
- 窓際に機種本体を設置できない部屋に住んでいる
以上の項目にたくさん当てはまるサービスを選ぶと満足度が高くなるでしょう。
ただ個人的にモバイルWi-Fiルーターの魅力は使い放題プランにあると思っているので、ポケットWiFiだと使い放題に対応しているエリアが狭いんですよね。
また料金もWiMAXのほうがかなり安い。
というわけでWiMAXをおすすめします。
まとめ
モバイルルーター業界のシェア上位2社が提供している「WiMAX」と「ポケットWiFi」を比較しました。
結論は、
- 月額料金の安さ
- 使い放題プランに対応するエリアに広さ
の2点で上回るWiMAXがおすすめ!となりました。
これから契約される人は、まず公式サイトにて対応エリアチェックをやってみましょう。