
WiMAXはモバイルルーター向けのネット回線として普及していて、ほぼ全国をカバーしています。
このカバー範囲は人口が多い場所のことで、人口カバー率では100%に近い数字となっています。
(山間部や海上などは除く)
さらに契約件数も3000万件以上と日本では圧倒的ですね。
そんなWiMAXユーザーは、対応モバイルルーターを使う事で複数のWi-Fi対応機器をネット接続出来るようになります。
外出先でネットを利用したい時に役立ち、ベースになっている技術がLTEですので、容量超過による通信速度制限が発生しない限り、高速な通信が出来ます。
とまぁWiMAXの紹介はこれくらいにして、WiMAX端末にはファームウェア更新によるアップデートというものがたまにあります。
なにそれ?って人もスマホのOSアップデートなら知ってるんじゃないかと。
そんな感じをイメージしてもらえれば想像しやすいはず。
でも実際内部でどんなことが行われているのか?って気になりません?
気にならない人は右上の×ボタンをポチっとしてもらうとして、ここからはアップデートって何してるん?と気になってる人向けに解説していきます。
目次
WiMAXのアップデートってどんなことをしてるの?
モバイルルーターをルーターとして機能させるために、スマホのようなファームウェアが組み込まれています。
ファームウェアとは?
ファームウェア (firmware) とは、電子機器に組み込まれたコンピュータシステム(ハードウェア)を制御するためのソフトウェアで、ソフトウェアをROM等の集積回路にあらかじめ書き込まれた状態で、機器に組み込んだもの。(ウィキペディア参照)
ウィキペディアを読んでも「ROM」だの「集積回路」だのと余計知恵熱でそうな感じですが、スマホやWiMAXルーターを動かすプログラム・ソフトウェアのことですね。
このソフトウェア(ファームウェア)を最新版にバージョンアップするんですが、次のようなことをやってます↓
ファームウェア更新でやっていること
機能の追加、不具合の修正
WiMAXにおいてファームウェアの更新は、機能追加や不具合の修正が行われます。
その為、ユーザーが現在使っている端末が本来の性能を発揮出来ない場合や不具合が発生している場合において、アップデートを行うのは端末を正常に稼働させる上で必要です。
更新内容は?
更新内容は、アップデートされる時によって異なりますが、多くは端末に生じている不具合を修正するデータが含まれています。
更新する際には、端末のバッテリー残量が十分にある状態で実施します。
その理由は、アップデータを当てている最中に電池切れを起こしてしまって、端末を起動させる事が出来なくなってしまうからです。
このような状態になると、メーカーに端末を送って修理に出す必要がありますので注意しなければいけません。
どんな不具合がある?
過去にネット上でWiMAXユーザーが投稿した内容からピックアップすると
- 勝手に再起動する
- 通信が途切れる
の2つが特に多いですね。
とくに「WX04」というモデルの初期ロットで再起動トラブルにあっている人が多かったです。
アップデートで改善されたようですが、イメージはよくないので「WXシリーズ」への印象はだいぶ悪くなったと思います。
「通信が途切れる」に関しては電波の状況・使う場所の環境にもよるのでアップデートで改善されないこともあります。
アップデートして改善されないならサポートへ相談しましょう。
自分でやれることといったら
- 設定変更してみる
- 再起動する
- 初期化してみる
- SIMカードを抜き差しする
くらいです。
サポートに問い合わせる前に一度実施してみてください。
WiMAXのファームウェアは何してるの?
WiMAXのファームウェアは、端末の性能を発揮させるのに欠かせないプログラムです。
WiMAXルーターの機能は、
- WiMAX回線を使ってネット接続させる
- Wi-Fi経由で様々なWi-Fi対応機器を接続する
というシンプルな仕組み。
WiMAX回線は、新しい高速化技術が導入される事で一層高速化され、オンラインサービスを快適に使える環境を提供してくれます。
高速化技術には、キャリアアグリゲーションや4×4 MIMOなどがあり、端末側で対応していれば、ファームウェア次第でそれらの高速化技術を使ってデータ通信を利用出来るようになります。
アップデート更新はできるだけ早めに実施しよう!
アップデートは、不具合が発覚したり機能追加があったりした時にメーカーによって配信されるものなので、普段はこの作業を行う事はありません。
しかし、WiMAXルーターのように、常時稼働させておく事が前提で動作させる端末の場合、アップデータを当てる事で動作環境が改善されたり、より快適に使える環境が組み上がったりします。
そのためメーカーからアップデータが配信されたら、早めに実施しておきましょう。
WiMAXのアップデート更新のやり方

ファームウェアの更新は特別に難しい作業ではありません。
使用している端末単体でできます。
ホームルータータイプなら「UpDate」ボタンが付いてるはずなので押しましょう。
モバイルルータータイプなら「設定」画面からできます。
ほか、パソコンからでもネットワーク経由で設定ツールを起動しアップデートすることも可能です。
ですが、この時に注意したいのはパソコンのLANポートとクレードルのLANポート同士をLANケーブルで有線接続させるか、USB経由で接続させなければいけないこと。
要するに有線接続ですね。
設定ツールは端末に内蔵されているローカルサーバ上で動作するため、パソコンから端末にアクセスするには有線でネットワーク接続されていなければいけません。
アップデータは定期的に配信されているわけでは無く、新機能の追加や不具合の修正があったタイミングで配信されます。
スマートフォンのOSの更新とは違って、安全にインターネット接続をしたり、端末を安定的に稼働させ続けるのに必要なソフトウェアですので、配信されたらアップデートを行っておく事が大切です。
アップデートするメリット
いまはこれといって不具合がないし面倒なのですぐやらなくてもいいや、って人もいると思います。
ただファームウェアのアップデートでは不具合の改善だけではありません。
新しい通信技術に対応するためのアップデートであることもあります。
とくに高速化技術に対応した最新モデルを使っている場合、発売時にはサービスが間に合わなくて使えないなんてことも。
その場合、後からアップデートによって高速化技術に対応するパターンも過去にありました。
なのでアップデータが配信されたら、できるだけ早めに対応しておきましょう。
アップデートができない!どうすればいい?
アップデータが既にあるのに更新ができない事があります。
この時の対処法としてさいしょにやりたいのは、端末を再起動させること。
これでダメなら、パソコンと有線接続してブラウザで設定ツールを起動させ、ここからファームウェアのアップデートをやってみましょう。
ブラウザのアドレス欄に設定ツールのアドレスを入力すればログイン画面が開きます。
NECプラットフォームズ製品
⇒http://192.168.179.1/
ファーウェイ製品
⇒http://speedwifi-next.home/html/login.htm
⇒http://speedwifi.home/html/login.htm
アップデータをダウンロードするには、モバイルルーターがネットに接続されている必要があるので、電源が切れないように端末を充電器やクレードルに接続しておきましょう。
アップデータのダウンロードと端末へのインストールは比較的時間がかかります。
途中でバッテリー切れにならないよう準備しておいてくださいね。
まとめ
WiMAXのアップデートではどんなことをしているのか?についてまとめました。
やってることは
- 不具合の修正
- ソフトウェアのバージョンアップ(機能追加)
です。
通信環境がよくなる、端末の使い勝手がよくなる更新がほとんどなので必ず実施しておきたいですね。