
モバイルWi-Fiルーター市場でシェアトップのWiMAX(ワイマックス)。
WiMAX端末には持ち運べるモバイルタイプと、室内用のホームルータータイプがあり、メインはモバイルタイプです。
そして持ち運ぶっていう用途的にバッテリー持ち時間を重要視する人も多いんじゃないでしょうか。
スマホでも選んだ理由・気にしているポイントに「バッテリー持ち時間」を上げている人も多いですからね。
そこでWiMAX端末(2+のみ)のバッテリー持ち時間を比較してみました。
目次
WiMAX端末のバッテリー持ち時間比較
公式発表にあるスペックデータから抜粋しています。
【用語解説】
HS・・・ハイスピードモード(WiMAX2+回線のみ利用)
HS+A・・・ハイスピードプラスエリアモード(WiMAX2+&au 4G LTE回線併用)
ノーリミットモード・・・WiMAX(無印)回線を利用
ハイパフォーマンス・・・最大440Mbpsで接続
ノーマル/バランス・・・110~220Mbpsで接続
バッテリーセーブ/エコ/省電力・・・110Mbpsで接続
連続【通信】時間を比較(Wi-Fi/Bluetooth別)
端末名/ バッテリー容量 | Wi-Fi 連続通信時間 | Bluetooth |
---|---|---|
W06 3000mAh | 約540分 | 未記載 |
W05 2750mAh | 約540分 | 未記載 |
W04 2750mAh | 【HS】 ハイパフォーマンス 約390分 ノーマル 約540分 バッテリーセーブ 約630分 【HS+A】 ハイパフォーマンスモード 約260分 ノーマルモード 約390分 バッテリーセーブモード 約550分 | 900分 |
W03 3000mAh | 【HS】 ハイパフォーマンス 約570分 ノーマル 約610分 バッテリーセーブ設定時:約730分 【HS+A】 ハイパフォーマンス 約350分 ノーマル 約430分 バッテリーセーブ 約680分 | 未記載 |
W02 2300mAh | 【HS】 ハイパフォーマンス 約390分 ノーマル 約420分 バッテリーセーブ 約510分 【HS+A】 ハイパフォーマンス 約440分 ノーマル 約440分 バッテリーセーブ 約470分 | 未記載 |
W01 2300mAh | 【HS】 最大8時間 【HS+A】 最大7時間20分 | 未記載 |
HWD15 3000mAh | 【HS】 最大10時間50分 【ノーリミットモード】 最大約9時間40分 【HS+A】 最大約10時間 | × |
HWD14 3000mAh | 【HS】 最大9時間 【ノーリミットモード】 最大約9時間30分 【HS+A】 最大約9時間10分 | × |
WX06 | 【HS】 ノーマル 約690分 ハイパフォーマンス 約500分 エコ 約840分 【HS+A】 ノーマル 約630分 ハイパフォーマンス 約490分 エコ 約800 | 未記載 |
WX05 3200mAh | 【HS】 おまかせ一括 約8.1時間 スタンダード 約11.5時間 バッテリ持ちを優先 約14時間 【HS+A】 おまかせ一括 約8時間 スタンダード 約10.5時間 バッテリ持ちを優先 約13.3時間 | 【HS】 エコモード 約18時間 【HS+A】 エコモード 約16.8時間 |
WX04 3200mAh | 【HS】 ハイパフォーマンスモード 約490分 ノーマルモード 約690分 エコモード 約830分 【HS+A】 ハイパフォーマンスモード 約480分 ノーマルモード 約630分 エコモード 約780分 | 【HS】 エコモード 約1,000分 【HS+A】 エコモード 約930分 |
WX03 2890mAh | ハイパフォーマンス 約440分 ノーマル 約600分 エコ 約740分 | ハイパフォーマンス 約580分 ノーマル 約900分 エコ 約990分 |
WX02 2500mAh | ハイパフォーマンス 約440分 バランス 約490分 エコ 約600分 | ハイパフォーマンス 約540分 バランス 約630分 エコ 約720分 |
WX01 2500mAh | ハイパフォーマンス 約400分 省電力 約520分 ノーリミットモード 約680分 | ハイパフォーマンス 約480分 省電力 約620分 ノーリミットモード 約810分 |
NAD11 2100mAh | WiMAX2+ 約420分 WiMAX 約630分 | - |
URoad-Stick | バッテリーなし USBから直に電源調達 | - |
ファーウェイの「W」シリーズとNECプラットフォームズ製「NAD11」など一部モデルは、取扱説明書にもBluetooth接続時の持ち時間が載っておらずわかりませんでした。
一応Bluetoothには対応してるんですけどね。
ただ、電波の届く範囲が短いBluetooth電波の方が消費電力が少なくなるため、どの端末でもバッテリーの持ち時間が長くなっています。
なので、未記載のWiMAX端末もBluetoothの方が持ち時間は長くなっているでしょう。
Bluetoothは電波の届く距離が短いもの。
カバンに入れて常に持ち歩く人ならBluetooth利用がおすすめです。
室内利用などでWiMAX端末はどこかに置いておき、つなげるスマホなどを持ち歩く使い方ならWi-Fi接続が快適になるでしょう。
連続【待受】時間を比較(Wi-Fi/Bluetooth別)
端末名/ バッテリー容量 | Wi-Fi 連続待受時間 | Bluetooth 連続待受時間 |
---|---|---|
W06 3000mAh | 約800時間 | 未記載 |
W05 2750mAh | 約850時間 | 未記載 |
W04 2750mAh | 約850時間 クイックアクセスモード時 38時間 | 約620時間 |
W03 3000mAh | 約1040時間 | - |
W02 2300mAh | 約760時間 約35時間(クイックアクセスモード設定時) | - |
W01 2300mAh | 最大約730時間 クイックアクセスモード時 最大約36時間 | - |
HWD15 3000mAh | 約970時間(ecoモード) | * |
HWD14 3000mAh | 約950時間(ecoモード) | * |
WX06 | 約700時間 ウェイティング時 45時間 | 未記載 |
WX05 3200mAh | 約700時間 ウェイティング時 50時間 | 未記載 |
WX04 3200mAh | 約700時間 ウェイティング時 50時間 | 未記載 |
WX03 2890mAh | 約1100時間(リモート起動 有) ウェイティング時 約45時間 | - |
WX02 2500mAh | 約400時間(リモート起動 有) 約650時間(リモート起動 無) ウェイティング時 約35時間 | - |
WX01 2500mAh | 約400時間(リモート起動 有) 約650時間(リモート起動 無) ウェイティング時 約35時間 | - |
NAD11 2100mAh | 約300時間(リモート起動 有) 約500時間(リモート起動 無) ウェイティング時 約30時間 | - |
URoad-Stick | バッテリーなし USBから直に電源調達 | - |
待受時間はファーウェイの「W04」以外載っていませんでした。
ただこの数値を見る限り、待機状態ではBluetooth接続のほうがバッテリー消費が激しいのかもしれません。
と言っても、たとえ100時間差があったところでどの端末も10日間以上は持つでしょうし、あまり気にする項目ではないですね。
WiMAXのバッテリーがないUSB端末にはどんなものがある?おすすめは?
WiMAXが提供しているルーターのほとんどは屋外でも使用する事が想定されいて、本体に内蔵されたバッテリーで駆動するモバイルルーターが大半です。
ただバッテリーがないUSBで直接電源供給を受けるタイプの端末も存在します。
URoad-Stick
URoad-Stickは一般向けサービスとして提供されているWiMAX2+に対応したUSB端末です。
USBフラッシュメモリ程度のコンパクトな本体であるにも関わらず、パソコンのUSB端子に接続するだけですぐに下り最大110Mbpsのモバイルデータ通信が利用できます。
Mac OS X 10.7以降とWindows7以降に対応しており、OSの標準的なドライバが使用されるため別途ソフトウェアのインストールも必要ありません。
Speed USB STICK U01

Speed USB STICK U01は法人向けサービスとして提供されているWiMAX2+に対応したUSB端末です。
キャリアアグリゲーションに対応し、2本の下り最大110MbpsのWiMAX2+を1本に束ねて下り最大220Mbpsという快適なモバイルデータ通信を実現しています。
さらに全国の幅広いエリアをカバーしたプラチナバンドで下り最大150Mbpsのau 4G LTEにも対応したハイブリッドモデルです。
Mac OS X 10.5以降とWindows7以降に対応していますが、こちらは別途ドライバソフトウェアのインストールが必要です。
多くの機能を持っているだけあって前述のURoad-Stickと比較して大きなボディですが、2軸回転可能なUSB端子を採用しているので、例えばL字状に曲げて接続するなどフレキシブルに対応できます。
URoad-StickとU01ともにバッテリーは搭載していませんが、USBバスパワーに対応し接続しているパソコン本体から電力供給を受けて動作します。
WiMAX端末のバッテリー持ち時間を伸ばす方法
WiMAXを使うときに気になるものの1つにバッテリー持ちがあります。
自宅で使用しているなら電池が切れても対応できますが、外出先で使えなくなるとネットにつなげる手段がなくなります。
緊急にメールを送ることもあるビジネスで使用している人にとっては、バッテリー持ちは死活問題です。
同時接続台数を1台にする
そこでWiMAX機種のバッテリー持ち時間を伸ばすには、同時に接続する台数を1台にすることです。
2台以上を同時に接続すると、通信量が増えるために電池の消費量も増えてしまいます。
同時に複数の機器を接続するケースは稀ですが、電池の消耗を抑えたいなら2台以上接続するのはやめておきましょう。
電源をオフにする
WiMAXを使わないときは、電源をオフにするのも持ち時間を伸ばす基本です。
電源をオンにしているだけでパソコンやスマートフォンと通信し電池を消費してしまいます。
電源をオフにしてしまえばパソコンとスマートフォンとの通信は切れるので電池を使用することはありません。
ただWi-Fiを切るときには、接続しているパソコンやスマートフォンからオフにする場合がほとんどでしょう。
接続している端末からオフにするのも有効ですが、これだけでは伸ばす効果を最大限引き出せません。
端末の電源がオンになっていると、電池を消費し続けてしまい持ちが悪くなる原因です。
Wi-Fiを使わないときには、面倒でも必ず本体の電源をオフにして休止状態にしましょう。
たったこれだけの手間で、バッテリー持ちは格段に変わってきます。
休止状態でもわずかに電力消耗しています
休止状態よりさらに効果的な伸ばす方法は、電源を完全に切ってしまうことです。
休止状態でもわずかに電池は消耗しているので、完全にオフにすれば一切消費しません。
そのため消耗を抑える方法としてはベストですが、完全にオフにすると再び使用するときに待たされてしまいます。
寝る前など長時間使わないときには完全にオフにするのもベストですが、使いたいときにすぐに使うことができなくなるので利便性も考えるなら休止状態が最も良いでしょう。
Bluetooth接続で使う
またWiMAX端末によっては、省電力モードやBluetooth接続にするのもおすすめです。
省電力モードは休止状態に比べると効果はありませんが、接続の状態は維持できるのでメールをすぐに確認できます。
WiMAX端末とパソコンやスマートフォンの通信をBluetoothにするのも、1時間ほど伸ばすことが可能です。
このようにバッテリー持ちはいろいろな方法で改善できるので取り入れてみて下さい。
バッテリーが切れてもモバイルバッテリーで使える?

手軽に回線が持ち運べるWiMAXですが、その性能ゆえに連続使用しているとあっというまにバッテリー切れを起こしてしまいます。
近くに充電できるスポットなどそうそう無いため、モバイルバッテリーの携帯をおすすめします。
WiMAX機種の多くは、スマートフォンなどと同じMicroUSB端子を充電用の規格として採用しています。
モバイルバッテリーは基本的に同じ規格に合うコードが付属してくるため、そのままWiMAX機種に使用することが可能です。
ただWiMAX機種の中にはMicroUSBとは異なる端子を使用した特殊な充電をする物もあるので、モバイルバッテリーを使用する前提で購入する場合は互換性やアダプターの必要性などを事前に確認してください。
また電子機器というものは充電しながら機能を使用するとバッテリーが劣化しやすい性質を持っているため、可能であればモバイルバッテリー使用時は充電のみに集中させてあげましょう。
まとめ
WiMAX端末のバッテリー持ち時間について調べてみました。
現在発売されている端末の中で一番バッテリー持ちがいい機種はNECプラットフォームズ製の「WX」シリーズ。
エコモード&Bluetooth接続
にすると半日以上使い続けられるタフさが魅力です。
ただバッテリー切れが心配なら、最初からバッテリーがないUSBモデルを選ぶのもありですね。