
以前「WiMAXについてどんなメーカーさんがあるんだろう?」と思って調べたら、どこもかしこもプロバイダの紹介ばかりしてるサイトで辟易しました(汗)
メーカーといったら液晶テレビのシャープ(古いか?)とか、プリウス作ってるトヨタとかのこと。
WiMAXの端末を製造しているメーカーを知りたかったんですけどね。
きっと同じような人も少しはいるはず。
というわけで端末メーカーをまとめてみました。
目次
WiMAX端末を作っているメーカーを調べてみた
WiMAX無印時代の端末メーカーは除き、「WiMAX2+」対応モデルのメーカーだけをピックアップしていきます。
製造メーカー一覧
- HUAWEI(ファーウェイ)
- NECプラットフォームズ社(以前はNECでした)
- シンセイコーポレーション
- ZTE
- シャープ
わずか5社しかありません。
スマホならアップル、サムスン、ファーウェイ、ソニーモバイル、シャープなどたくさんありますが、WiMAX端末はかなり少な目です。
シャープは2020年から端末供給をスタートさせていますが、それに伴いファーウェイ端末が発売されなくなっています。
アメリカでの風当たりが強くなったことから、日本へも影響がでているようです。
というわけで、実質4社ですね。
HUAWEIとNECプラットフォームズの2強時代
WiMAXの端末の製造メーカーには主にNEC製とHuawei製で2分されていました。
他社のシェアは限りなく低め。
BCNという調査会社が発表しているWi-Fiルーター売上ランキングをみると、メイン2社以外は軒並み下位で存在感がほぼありません。
新しい端末を製造する予定もなさそうですし、このまま事業縮小していきそうな雰囲気を感じます。
ってことで、WiMAXを契約するなら基本的にこの2社から選ぶのがベストです。
※2021年2月 追記
2020年からファーウェイの端末供給が止まり、シャープが加わりました。
ですが、取り扱いがあるのはauショップのみで、その他WiMAXプロバイダには卸されていません。
現状NECプラットフォームズのみですね。
今後どうなるのかはいまのところ不明です。
HUAWEI製の端末の特徴
- Speed Wi-Fi NEXT W シリーズ(モバイルルーター型)
- Speed Wi-Fi HOME L シリーズ(ホームルーター型)
があります。
WiMAX業界では一番高いスペックのモデルを作っています。
ファーウェイといったらアメリカ政府に嫌われていることが日本にも飛び火し、一時新機種発売が遅れたりもしましたが、いまは普通に売られているようです。
性能面で選ぶならここの端末がいいですね。
NECプラットフォームズ製の端末の特徴
- Speed Wi-Fi NEXT WX シリーズ(モバイルルーター型)
- WiMAX HOME シリーズ(ホームルーター型)
があります。
旧モデルには「Wi-Fi WALKER WiMAX2+ NAD11」もありましたが、すでに販売終了しています。
ファーウェイがスペックを追及しているのに対し、こちらは通信の安定性に力を入れています。
WiMAXって無線の回線なので、どうしてもケーブル接続してるネット環境より不安定になりがち。
この弱点をカバーする技術はこちらが有利と言えます。
他にも製造メーカーはあるので、各メーカーが製造している機種名をリストアップしてみました。
NEC製の端末
- Speed Wi-Fi NEXT WX02
- Speed Wi-Fi NEXT WX01
- Wi-Fi WALKER WiMAX2+ NAD11
NECプラットフォームズ製の端末
- Speed Wi-Fi NEXT WX05
- Speed Wi-Fi NEXT WX04
- Speed Wi-Fi NEXT WX03
Huawei製の端末
- Speed Wi-Fi NEXT W06
- Speed Wi-Fi NEXT W05
- Speed Wi-Fi NEXT W04
- Speed Wi-Fi NEXT W03
- Speed Wi-Fi NEXT W02
- Speed Wi-Fi NEXT W01
- Speed USB STICK U01
- Speed Wi-Fi HOME L02
- Speed Wi-Fi HOME L01s
- Speed Wi-Fi HOME L01
- Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD15
- Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14
シンセイコーポレーション製の端末
- novas Home+CA
- URoad Home2+
- URoad-Stick
ZTE製の端末
- Speed USB STICK U03(法人限定)
シャープ製の端末
- Speed Wi-Fi 5G X01
えっ?たったこれだけ?って思うくらい少ないですね~。
価格.com検索結果で200機種以上あったんで現行モデルでも50種類くらいあると構えてただけに、リストアップも楽でした。
さらに現役で契約可能な機種は5種類前後。
毎年2~3機種ほど新しいモデルが発売されるので、買うのであれば最新機種がおすすめです。
その他メーカーの端末
ほか、WiMAXメーカーではないんですが、WiMAX端末に繋げる機器を製造販売しているメーカーもあり。
- 株式会社ネットワークコンサルティング
ここはファーウェイ社「Speed USB STICK U01」をWi-Fi接続可能にしてくれる拡張機器「Triprouter(トリプルーター)」を作っています。
ので一応ラインナップに加えておきました。
それぞれがどんなメーカーさんなのか?についても簡単に解説。
各WiMAX端末メーカーの特徴
NECプラットフォームズってどんな会社?
NECプラットフォームズはWIMAX端末の製造と販売も手掛けているNECグループの主要子会社です。
WiMAX端末をはじめとする様々な情報通信機器の製造販売事業を手掛けているメーカーで、NECプラットフォームズはWiMAX向けの端末やルーターなどの製造販売をしていることでもとても有名。
情報通信機器以外にも企業向けの電話の製造と販売や、飲食店向けのオーダーシステムの製造と販売なども行っていて情報通信機器に関する製造と販売を行っています。
このメーカーでは情報通信機器の製造と販売だけでなく設置や保守などのサービスも行っていて情報通信機器に関する様々なサービスを展開中。
本社は東京にあり、東京以外にも東日本や西日本や中部や関西などの日本全国に営業所や事業所があります。
NECプラットフォームズが開発や製造を行っているWiMAXの端末にはWX03などWXシリーズが挙げられます。
NECプラットフォームズが開発や製造を行っているWiMAX端末には、通信速度が速く電波を拾いやすいというメリットがありデザインがシンプルで誰でも扱いやすいという特徴もあります。
ファーウェイってどんな会社?
ファーウェイ(HUAWEI)は1987年中国・深センに設立された通信機器メーカーです。
元々はWi-Fiルーターなど携帯電話のネットワーク関係の通信機器を開発していましたが、近年ではSIMフリースマートフォン端末などオリジナル製品を製造するメーカーとして大躍進しました。
日本においては2007年に携帯端末を発売開始し、毎年技術開発や品質向上に注力徐々に販売台数も伸び、2014年SIMフリー市場に参入、その品質の高さなどから世界中から受け入れられるようになりました。
2015年にはスマートフォンの出荷台数が1億台に到達し、世界第3位になっています。
2016年には日本SIMフリースマートフォンの分野でP9 liteが販売台数トップとなり、自社後継機種であるP10 liteが発売されるまで堅持しました。
このようにファーウェイは日本でも確実に勢力を伸ばしてきて現在はサポート体制も充実、世界展開している強みを生かしてハイエンドからローエンドまで幅広いラインアップを見せています。
更にライフスタイルに合わせて110MbpsのWiMAX2+、速度制限なしのWiMAX、広いエリアのau 4GLTE(800MHz)の3つの高速通信モードが選べる端末を発表するなど、意欲的に製品展開を行っています。
シンセイコーポレーションってどんな会社?
シンセイコーポレーションは、エレクトロニクス製品やデジタルIT製品に関する製造や輸出入業を行っている大手企業です。
1973年2月に設立し、本社は兵庫県姫路市です。
また東京の他に、中国の上海や深圳にも拠点があることでも知られています。
ホームページには079で始まる固定電話も公開されており、顧客に対するサポート体制も充実しています。
近年、WiMAX製品の開発にも力を入れており、2014年にはM2M向けのWiMAX対応通信モジュールをリリースしました。
製品名はMTE-N100と言い、韓国MODACOM社との共同開発です。
この製品はUQコミュニケーションズ株式会社が提供しているWiMAXおよびWiMAX2+で利用でき、産業用の大容量データにも対応できます。
また薄型のコンパクトモジュールであることも、魅力の一つです。
その他、シンセイコーポレーションでは電子事業部でモーターやCCFL電極、トランス等の開発も行われています。
さらにエネルギー事業部では、太陽電池シリコンウェハーの研究も行われ、海外でも認められています。
なおこれを調べている時点でシンセイコーポレーションでは営業幹部や営業事務を若干求人していました。
応募条件は大学卒以上とのこと。
WiMAX契約するならどこがいい?
まず端末メーカーと契約するわけではありません。
また契約時にここでピックアップした端末全部から選べるわけではありません。
契約可能な現行モデルは5種類前後。
その中から選ぶか、あえて中古で過去モデルを買って使うか?ですね。
そしてWiMAXを使うには基本的にプロバイダと呼ばれる会社と回線契約することになります。
端末メーカーは数社しかありませんでしたが、プロバイダは30社ほどあって選ぶのが結構大変です。
そしてプロバイダによって扱っている端末が微妙に違うため、端末中心に選ぶか、プロバイダ料金が安いところを選ぶか、で多少違ってきます。
ただし最新機種ならほとんどのプロバイダで選べるため問題ないでしょう。
料金面はこちらで詳しく比較しているので参考にしてもらえれば。
参考記事
⇒【最新版】WiMAXキャンペーン特典比較 安いのはここ!
まとめ
WiMAX端末を製造しているメーカーに注目してまとめてみました。
回線契約するプロバイダと違ってメーカー数はかなり少なめ。
スマートフォンなら世界各国にたくさんのメーカーがありますが、WiMAX端末メーカーは中国と日本の会社だけでした。
ソニーとかパナソニックみたいな企業は見向きもしないようで(汗)