※どちらのモデルもWiMAXプロバイダでの販売は終了しています

2017年11月、NECプラットフォームズ製「WX04」が発売されました。
当ブログではWX04のひとつ前のモデル「WX03」といろいろ比較し、優れた機能が搭載されている専用クレードルがあったため「WX03」をオススメしてきました。
ただWX04はWX03の完全上位互換機のため旧モデルはライバルになりません。
そしてWX04のライバルと言えるのはファーウェイ製「W04」。
ですがW04だけにあった機能もWX04で搭載されました。
そのため差はなくなったと言ってもいいでしょう。
とはいえ、いまとなっては2機種ともかなり古めのモデルです。
WiMAX契約して新品購入はできませんし、中古運用する人向けと言えるでしょう。
そこでWX04とW04の中古価格や機能、スペックを比較し、買うならどっちがいいか?について解説していきます。
目次
W04とWX04ならどっちがいい?

中古価格を比較
2021/2の中古価格(WX04/W04の順)
- Amazon・・・2500円~/1000円~
- 楽天市場・・・1710円~/1210円~
- ヤフーショッピング・・・4612円~/1980円~
- メルカリ・・・落札価格300円~/500円~
- ヤフオク・・・落札価格100円~/500円~
最安はメルカリ。
ヤフオクは送料別なので高くなります。
中古モデルを選ぶ時のポイントにバッテリー状態があります。
W04は交換できないため、WX04のほうが価格が高めですね。
というわけで、中古購入するならWX04がおすすめです。
つづいてスペックをみていきます。
WX04とW04のスペック比較
WX04 | W04 | |
---|---|---|
メーカー | NECプラットフォームズ (日本) | ファーウェイ (中国) |
本体カラー | アクアブルー クリアホワイト | グリーン ホワイト |
サイズ | 幅 111mm 高 62mm 厚 13.3mm | 幅 130mm 高 53mm 厚 14.2mm |
重さ | 約128g | 約140g |
電池容量 | 3200mAh (交換可能) | 2750mAh (取り外し不可) |
充電時間 | 約160分 | 約120分 |
連続通信時間 | 【ハイスピードモード(WiMAX2+)】 ノーマルモード 約690分 ハイパフォーマンスモード 約490分 エコモード 約830分 エコモード(Bluetooth接続時) 約1000分 【ハイスピードプラスエリアモード(LTE併用)】 ハイパフォーマンスモード 約480分 ノーマルモード 約630分 エコモード 約780分 エコモード(Bluetooth接続時) 約930分 | 【ハイスピードモード(WiMAX2+)】 ノーマルモード 約540分 ノーマルモード(Bluetooth接続時) 約900分 |
連続待受時間 | 休止状態 約700時間 ウェイティング時 50時間 | 約850時間 |
ディスプレイ | 2.4インチ カラーLCD | 約2.4インチ TFT LCD |
SIMサイズ | nanoサイズ | microサイズ |
最大通信速度 (下り/上り) | 【ハイスピードモード(WiMAX2+)】 440Mbps/30Mbps 【ハイスピードプラスエリアモード(LTE併用)】 440Mbps/50Mbps | 【ハイスピードモード(WiMAX2+)】 440Mbps/30Mbps 【ハイスピードプラスエリアモード(LTE併用)】 708Mbps/不明 |
インターフェイス | USB Type C | USB Type C |
最大接続台数 | Wi-Fi 10台 Bluetooth 3台 | Wi-Fi 10台 Bluetooth 3台 |
バッテリー持ちではWX04、スピードではW04が有利です。
ただ実際の通信速度はスペック上の数値ほど差が出ないでしょう。
地方都市の我が家では測定したところ大きな差はありませんでした。
今までW04だけの強みだった機能
- au 4G LTE回線対応
- USB端子がType-C
WX04の旧モデルWX03にはなかったこの2つの機能。
ですが、WX04で両方対応したためW04の強みはなくなりました。
それぞれについて詳しく見ていきます↓
【1】au 4G LTE回線対応
WX04の最大速度は440Mbps、W04はau 4G LTE回線との併用モードなら最大速度が708Mbpsとかなり上。
ただWX04もau 4G LTE回線に対応してるにもかかわらず、なぜか併用モードについて触れられていません。
機能はついてるんだから今後対応する可能性は十分あり。
最低でも同じ速度までのアップは期待できます。
またW04の708Mbpsはあくまで最大速度であって対応エリアも東名阪・神奈川・兵庫・京都のごく一部のみ。
都会でも比較的中心部に住んでいるならともかく、WiMAX基地局から離れていればこれだけのスピードは出ません。
ちなみにWiMAXでは次の2つのモード×3種類=6パターンの組み合わせによって速度が違ってきます。
- ハイスピードモード(WiMAX2+回線のみ使用)
- ハイスピードプラスエリアモード(au 4G LTE回線も併用)
- ハイパフォーマンスモード(最大速度で接続)
- ノーマルモード(最大220Mbpsで接続)
- エコモード(最大110Mbpsで接続)
708Mbpsはハイスピードプラスエリアモード+ハイパフォーマンスモードに設定した場合に始めてその実力を発揮してくれます。
ただ過去モデルを我が家の環境での実測値を計測した結果、ノーマルモード(最大220Mbps)で使った場合が一番安定していてバッテリー消費も抑えられました。
ハイパフォーマンスモード(440Mbps以上)は早い遅いにばらつきがあって不安定だったんですよね。
もし同じような環境なら速度面はどちらも一緒と言えます。
【2】USB端子がType-C
USB端子「Type-C」は上下同じ作りになっているため抜き差しするとき確認する必要がなくノーストレス。
また旧モデルのUSB端子と違うためWX04には「USB2.0 TypeC-A変換ケーブル」がついてます。
W04はついてなかったため、この辺におもてなし精神を感じられて好印象ですね。
次にWX04とW04、それぞれの有利なポイントについて解説していきます。
WX04が優れているポイント

バッテリー持ちの良さ
旧モデルよりバッテリーが増量され、さらに長時間使えるようになったWX04。
ライバルW04との連続量時間の差がさらに広がりました。
公式のW04取扱説明書ではエコモード利用時しか記載されていないんですが、これだけを比較しても150分の差があります。
外で使うシチュエーションが多いWiMAXにとって大事なポイントです。
さらにWX04はバッテリー交換にも対応。

UQアクセサリーショップにて3150円(税別)で購入可能。
毎日1年ほど使えばかなり劣化してくるのは間違いないので、バッテリー持ちが悪くなったかも?と感じたらすぐに交換できます。
専用クレードルの機能
W04のクレードルは特別な機能がついていません。
WX04のクレードルは旧モデルで好評だった拡張アンテナはそのままに、新たにビームフォーミング機能を搭載してきました。
【拡張アンテナのメリット】
WiMAX電波の受信力をアップする機能。これは主に室外とのやりとり、WiMAX基地局とWX04+クレードルのやりとりが安定します。
【ビームフォーミングのメリット】
対象端末へのWi-Fi電波送信をスムーズにする機能。主に室内でのやりとりで効果を発揮。スマホとWX04を繋いだ場合、WX04+クレードルから送るデータがスマホで受信しやすくなり、速度や安定性がアップします。
WiMAX、というかモバイルルーター業界全体で拡張アンテナが搭載されているのはWX04発売時点ではWX03とWX04のクレードルだけ。
さらにビームフォーミング対応はWX04だけです。
他の機種に対してかなりのアドバンテージがあるといえるでしょう。
我が家で実際に計測した結果、クレードルなしで15Mbps前後→あり18Mbps前後と1~2割ほど速度アップしました。
au 4G LTE回線併用モードの使い勝手が向上
WX04でも対応したau 4G LTE回線併用モード。
対応エリアも広く、障害物に強いため安定した通信環境で使えるのが大きな魅力です。
それならいつも併用モードで使いたくなるのが人情ってもの。
でもそこには落とし穴があるんです。
併用モードで月間データ通信量7GBをオーバーすると、通常モード側でも128kbpsっていう激遅な速度に制限されてしまいます。
低画質なユーチューブ動画がそこそこ見られるのが1Mbpsなので、実に8分の1くらいしかありません。
これでは普通のWEBページ見るだけでも動作が重くイライラするのは間違いないでしょう。
基本的にau 4G LTE回線はau携帯ユーザーがメインで使う回線。
それをWiMAX側でも使わせてもらってる立場なので完全に使い放題にするとau側に迷惑がかかります。
携帯よりWiMAXの方がデータ通信量多くなるのは間違いないでしょうし制限されるのは仕方ありません。
でもなぜかWiMAX回線だけ使うモードまで遅くされてしまうんですよね(汗)
よって併用モードは緊急時に使うくらいしか実用性なかったりします。
そこで便利なのがWX04に追加されたワンタイム機能。これは併用モードをピンポイントで使うための機能で、W04のように自分で切り替えなくても通常モードに戻してくれます。
私も一回やらかしたんですが、もとのモードに戻し忘れて使い続けてしまい速度制限(泣)っていうリスクがなくなるありがたい機能です。
格安SIM利用者に便利なnanoサイズSIMカード

かなりニッチな需要ですが、WiMAX端末は格安SIM(au回線利用のもの)でも使えます。
そして格安SIMをスマホで使っている場合nanoサイズであることが多いため、そのまま使いまわせるのはメリット。
速度制限されてしまったときなど、一時的に格安SIMへ切り替える場合を考えると有利です。
一応W04でも使えますが、上の画像真ん中のmicroサイズ変換アダプタが必要です。
W04が優れているポイント

ここまでWX04の強みを比較してきましたが、W04だけのメリットも残されています。
W04を選ぶメリット
- 2年縛り契約が選べる
- auショップでも扱っている
- WX04の初期不良リスク
2年縛り契約が選べる
※ほとんどのプロバイダで販売終了しました
WX04は料金の安いWiMAXプロバイダでは契約期間が長い3年プランしか選べません。
UQや家電量販店系プロバイダなら2年プランも選べますが、差額は3万円ほどになるのでもったいなさすぎです。
3年となるとWiMAX機種が3世代は新しくなります。
更新月までに魅力的な新機能や性能のモデルが毎年出てくる中で機種変更したくなる人もいると思います。
3年目の解約違約金はどの会社も9500円なのでそれほど高くありませんが、余計な出費をせず短いスパンで機種変更したい人ならW04がおすすめです。
auショップでも扱っている
すべての人にとってのメリットではありませんが、W04はauショップでも契約可能です。
大手キャリアauのショップなら安心できるって人もいると思います。
全国2000店舗ほどあってWiMAXプロバイダで一番店舗数が多く便利ですし、何かあったら相談しやすいのもメリットです。
ただし、auショップでの契約は料金が高くなるデメリットもあるのでご注意ください。
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WX04の初期不良リスク
スペック的にはW04以上のWX04ですが、発売間もない新機種ならではの初期不良リスクも考えられます。
1つ前のWX03には初期不良があったため、不安に感じる人はW04を選びましょう。
もしくは2~3ヶ月待ってから契約するくらいがいいですね。
WX04はネットの評判がかなり悪い
個人的に満足しているWX04ですが、ネット上には悪評がたくさん見られます(汗)
価格.comでは星5個中2個だったり・・・。
初期不良にあたってしまった人が書き込んでいるようですが、それだけ該当者が多いとも考えられます。
ソフトウェアバージョンアップされたので多少は落ち着いた感ありますが、評判の悪さが気になる人はトラブルの少ないW04が安心です。
※W04の最新モデル「Speed Wi-Fi NEXT W06」が登場しました!
旧モデルから何が変わったのか?見た目やスペック、新機能などについてこちらの記事でまとめました。
⇒W06登場!新モデルの実力は?W05とも比較!
まとめ
WiMAX「WX04」とライバル機種「W04」をいろいろな面から比較しました。
中古で買うならおすすめは「WX04」。
バッテリー交換できるのが大きいですね。
また説明書上の速度はW04の方が上ですが、実際使ったときに差を感じることはほとんどないと思います。
我が家ではWX04が快適でした。
すでに販売終了モデルですが、中古で買うときにどちらかで迷っているならWX04をおすすめします。
バッテリーも交換できるので、劣化していても簡単に交換できて安心です。