
ここ数モデルは年末に発売されるようになっているNECプラットフォームズ社製WiMAXルーター「WX」シリーズに新機種が登場しました。
ニューモデル「WX05」では、ナンバリングもついに5モデル目。
過去モデルのいいところは兼ね備えつつ、新機種ならではの魅力的な機能も搭載されさらにパワーアップしています。
そこで1つ前の「WX04」と違いを比較。
見た目やスペック・機能や、何が進化したのか?を調べてみました。
※お知らせ
WXシリーズ最新モデル「WX06」が発売されました!
機能面で選ぶなら最新版がイチ押しですし、そもそも新規契約では旧モデルを契約できなくなっている業者がほとんどです。
これからWiMAX契約を検討している方はWX06をおすすめします。
こちらでWX06とWX05を比較しているのでご参考までに。
参考記事
⇒WX06・WX05比較!買うべきはどっち?
目次
WX05とWX04を徹底比較!
最初は見た目から見ていきます。
見た目を比較
サイズはWX05・WX04の両方とも「幅111×高62×厚13.3mm」で一緒です。
前面デザイン

正面デザインはあまり変化なし。
WX04のほうがボディーラインは微妙にスタイリッシュかな?って感じるくらいですね。
ただWX05のような暖色系カラーはWX02以来久しぶりなので、赤系が好きな人は嬉しいんじゃないかと。
私も赤色買いましたが、高級感のあるめっちゃいい色してますよ。
特に裏面が↓
上下・背面デザイン

WX05はかなり角ばったデザインに変更されました。
対してWX04は背面も丸みがあってスタイリッシュな感じ。
個人的にはWX04が好きです。
ちなみにサイズは一緒なのでWX04の専用ケース持ってる人はそのまま使い回せます。
(いないと思いますが画面フィルムが余っている人もそのまま流用可能)
Amazonでは1700円くらいなので微々たる節約なんですが、これ以降のモデルも同じサイズで作ってくれれば個人的に助かるな~なんて思います。
NECさん、ぜひお願いしたい。
スペックを比較
モデル名 | Speed Wi-Fi NEXT WX05 | Speed Wi-Fi NEXT WX04 |
---|---|---|
メーカー | NEC プラットフォームズ (日本) | WX05と同じ |
本体カラー | ソニックレッド ピュアホワイト | スカイブルー クリアホワイト |
サイズ | 幅 111mm 高 62mm 厚 13.3mm | WX05と同じ |
重さ | 約128g | WX05と同じ |
ディスプレイ | タッチパネル式 2.4インチ | WX05と同じ |
バッテリー | 3200mAh (交換可能) | WX05と同じ |
ハイスピードモード (WiMAX2+のみ) 連続通信時間 | 【通信速度を優先】 約8.1時間 【スタンダード】 約11.5時間 【バッテリ-持ちを優先】 約14時間 【エコモード(Bluetooth接続)】 18時間 | 【ハイパフォーマンスモード】 約8.1時間 【ノーマルモード】 約11.5時間 【エコモード】 約13.8時間 |
ハイスピードプラスエリアモード (WiMAX2+/LTE併用) 連続通信時間 | 【通信速度を優先】 約8時間 【スタンダード】 約10.5時間 【バッテリ-持ちを優先】 約13.3時間 【エコモード(Bluetooth接続)】 約16.8時間 | 【ハイパフォーマンスモード】 約8時間 【ノーマルモード】 約10.5時間 【エコモード】 約13時間 |
連続待受時間 | 【休止待受(リモート起動あり)】 約700時間 【ウェイティング】 約50時間 | WX05と同じ |
ハイスピードモード (WiMAX2+のみ) 最大通信速度 | 下り 440Mbps 上り 30Mbps | WX05と同じ |
ハイスピードプラスエリアモード (WiMAX2+/LTE併用) 最大通信速度 | 下り 440Mbps 上り 75Mbps | 下り 440Mbps 上り 30Mbps |
Wi-Fi規格 | IEEE802.11a/n/ac(5GHz) IEEE802.11b/g/n(2.4Ghz) | WX05と同じ |
同時接続台数 | Wi-Fi 10台 Bluetooth 3台 | WX05と同じ |
SIMサイズ | nano | WX05と同じ |
外部接続端子 | Type-C USB3.0 | WX05と同じ |
比較表のとおり、WX04との違いは少なめです。
とくにモバイルWi-Fiルーターで注目度の高い下り最大速度は進化なし!
440MbpsってWX04どころか2つ前のモデル「WX03」と同じですからね。
最初見た時「やる気あるんかい!」とツッコミそうになりました(汗)
ファーウェイ製のライバル機種「W」シリーズなんて、もうすぐ900Mbps超えしそうですからね。
ですが、対応エリアは東名阪の一部だけですし、最大速度なんてあくまで理論値です。
実測数十Mbpsでたらいいとこなので問題ありません。
そっち方面はライバル企業「W」シリーズにおまかせして、WXシリーズは違う方向性で進化させていくようです。
WX05ではバッテリー持ちがさらに良くなったほか、スペック表にはない快適性アップの新機能がいくつか搭載されています。
そこで新機能について詳しく解説していきます。
WX05で新しく搭載された注目機能
WiMAXハイパワー
繋がりやすさや通信速度が約2割改善される。
(公式発表より。個人の環境によります)
WX04では下の項目で紹介しますが、別売の専用クレードルに搭載された機能で電波”受信”は改善されました。
でも送信側はそのままだったので、WX05では双方向で改善されることになります。
これは期待大!
Wi-Fiビジュアルステータス
ノートパソコンやスマホなどとWX05をWi-Fi接続するときに、空いているWi-Fi電波帯域(チャンネル)をグラフで表示&ワンタッチで変更できる。
WX05は「1/6/11」の3つのWi-Fi電波帯域を利用しています。
ただスマホやタブレット、周辺にある家電などで同じ電波が使われていると、干渉しあってデータ送受信を失敗することも。
すると再送信しなければいけないので、さらに遅くなる悪循環に。
そこで空いてる帯域に変更してあげればスムーズにやりとりできるため、速度も改善されるわけですね。
細かな新機能は他にもありますが、特に注目度の高いものはこの2つですね。
また、WX04で好評だった機能も引き継がれているので簡単に紹介しておきます。
WX04から継続採用の機能
拡張アンテナ搭載の専用クレードル

WX04から、というかWX03から継続採用されている機能です。
上の画像の緑色○が拡張アンテナになっている部分。
クリアパーツ内部にある変な模様がアンテナで、WiMAX電波をここでも受信します。
公式では通信環境が2割ほど改善されるとあるので、本体アンテナの受信が1としたらここではその20%くらい受信しているんでしょう。
ビームフォーミング機能も継続搭載
こちらはWX04で初搭載された機能。
つないでいるスマホなどの端末に、Wi-Fi電波が集中的に届くよう発射してくれる機能です。
フォーミングは成形という意味がありますが、ビーム(電波)そのものの形を変えるわけじゃなく、壁などに反射した電波が集中的に対象端末へ届くよう発射する意味合いですね。
とまぁ小難しい話は置いといて、最初に対象端末の場所を調べているので移動させるとまた計算することになります。
体感できるほどではないかもしれませんが、より快適に使うならつないでいる端末の場所を変えないほうがいいでしょう。
おすすめは断然WX05!

ってまぁ新機種なので当然といえば当然なんですが(汗)
これでWX04がおすすめだったら逆にビックリします。
で、なんでWX05がおすすめなのか?は上で紹介した新機能をみてのとおりですが、もう少し詳しく解説していきます。
WX05の新機能でWiMAXの弱点をカバー
WiMAXの電波はスマホなどで使われている電波に比べて障害物に弱いんですよね。
地下ではまずつながりませんし(地下にWiMAX基地局がある場合は別)、ビル高層階や建物の内部深くではでうまく繋がらないことも。
ネットでWiMAXユーザーの声をチェックしてみると、「プチプチ切れる」「遅い」などのネガティブなものがみつかります。
でもWX05にはそれらの弱点を少しでもカバーしてくれる「WiMAXハイパワー」機能を搭載。
公式発表では約2割改善とのことですが、プチプチ切れる→たまに切れる、遅い→なんとか使える、くらいに改善される可能性はあるでしょう。
もちろん使う場所によりますけどね。
WiMAX電波の受信に関しては、旧機種WX03から伝統とも言える拡張アンテナ搭載クレードルがWX05でも継続採用されていますし、送受信両方で通信環境を改善できればかなりの快適性や安定性アップを期待できます。
ただ旧機種でも普通につながる場所で使ってきたユーザーなら、WX04でも問題ありません。
そこでWX04をあえて選ぶ理由もリストアップしてみました。
あえてWX04を選ぶ理由

- 初期不良の心配がない
- 在庫消化のためプロバイダにより特典が魅力的になっている
初期不良への不安
WX05の旧モデルWX03やWX04では、初期不良報告がネット上でいくつか見られました。
とくにWX04は多かった印象です。
「通信が途切れる」「勝手に再起動する」などなど。
WX05もないとは限りません。
でもWX04なら発売されて1年以上経っていますし、内部プログラムのバージョンアップなどで改善されています。
初期不良端末に当たる可能性は限りなく低いんですが、自分でもハズレの引きが強いな~と思う人はWX04が安心ですね。
特典がWX05より魅力的になっていることもある
WiMAXルーターはほとんどのプロバイダで0円になっているのでWX05でええやん、って思うかもしれません。
ですが、一部プロバイダでは新機種が登場すると旧モデルを特典強化して在庫消化する動きが見られます。
やってるかどうかはタイミングと業者側の在庫状況によるので「ここがおすすめ!」とは言えませんが、もし気になるプロバイダでWX05より安く契約できるならこちらもあり。
業界最安&最高キャッシュバック額がウリの「GMOとくとくBB」では、旧機種のキャッシュバック額はだいたい新機種より高く設定されています。
当サイトではWX05をおすすめします
以上、ここまでWX05とWX04の違いをいろいろ比較してきましたが、運悪く初期不良のある端末にあたってしまう可能性は限りなく低いですし、特典の差も1万円とか違ってくるわけではありません。
そんなことより通信環境の安定性アップが魅力的すぎるので、契約するなら断然WX05を推します。
もともと繋がらないエリアでは意味ないんですが(ゼロに20%を掛け算してもゼロですからね)、今までステンレスのボールで自作アンテナ作ってたり、少しでもアンテナが立つ場所を探しまくってどうにか繋がってるようなユーザーさんにはとくにおすすめです。
最後に、WX05を契約するならどのWiMAXプロバイダがいいのか?を紹介して終わります。
WX05を安く契約できるWiMAXプロバイダ
契約できるプランは3年のみ
WX04はWiMAX運営元プロバイダ「UQWiMAX」だけは2年プランが選べたのですが、WX05からは3年縛りプランしか選べなくなりました。
よって3年プランのないプロバイダでは扱われない(はず)など選択肢は減りますが、その分「LTEオプション無料」特典がついています。
LTEオプションとは、au回線を使ったときに必要な料金「月間1005円」がタダになるもの。
WX05ではWiMAX回線とau回線が使えるため、「どうも繋がりにくいな」と感じるときにポチッと切り替えれば改善される可能性大。
月間7GBまでの制限有りなのでデータ使用量は気にしないといけませんが、WX05では自動切り替え機能もあるので安心して使える分より活躍してくれるでしょう。
クレードルはセット購入がおすすめ
WX05契約時に別途購入できる専用クレードル。
これは買っておきましょう。
WX05のクレードル機能は上で紹介した通りですが、あとで単体購入すると送料分割高になってしまいます。
機能も魅力的ですし、少し安く買えるプロバイダでのセット契約が最適です。
安いプロバイダは?
現在WiMAXプロバイダは25社以上ありますが、その中でトップは「GMOとくとくBB」です。
具体的な料金比較結果はこちらで詳しく解説しているので参考にしてもらえれば。
※ニューモデルWX06が発売されたためそちらの料金比較ページをご参照ください
参考記事
⇒WX06のキャンペーン比較 おすすめはここ!
WiMAXプロバイダでは主に「キャッシュバック特典」「月額割引特典」の2パターンがあり、そのどちらもGMOとくとくBBがおすすめです。
まとめ
NECプラットフォームズ社製のニューモデル「WX05」と旧機種「WX04」の違いを比較しました。
WiMAXに限りませんが、モバイルルーターで不満の声が多い安定性・繋がりやすさを中心に改善してきた「WX05」が一段上の仕上がり。
より快適なパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。
端末価格はほとんどのWiMAXプロバイダで0円ですし、WX05をおすすめします。